株式会社小松高田製作所
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小さい頃から小松基地の航空祭が楽しみでした。注目はブルーインパルスやF15イーグルのアクロバット飛行。一いし糸乱れない見事な曲きぎ技を披ひう露できるのは、パイロットたちが常に厳しい訓練をしているから。田んぼの真ん中で、兄と一緒に首が痛くなるほど空を見上げていました。入社して今年で10年目となる僕は、この会社で建設機械に搭とい載する装置の部品加工を行なってきました。ものづくりには多くの工こい程があって、工場の中には様々な加工を行う工作機械があります。高校時代はパソコン部だったので、表計算などは得意でしたが、自分の体よりもはるかに大きな機械を何台も操作するのは難しく、失敗するたびに「向いていないのかな?」と落らん胆しました。しかし、困難から逃げるのは絶対いやだった僕は、「やるしかない!」と腹をくくって技術の習得に励はみました。ょくげっろそうけうさうてくたブルーインパルスの演目「コークスクリュー」は、直進する1機を軸じくに、もう1機が周りを螺らせ旋んじ状ょうに飛行する難度の高い技。金属の穴あけ加工もこれに似ていて、正確できれいな穴に仕上げるには、ドリルの軸をぶらさず真直ぐに削ることが重要です。設計図に従って位置を決め、回転数やスピードを調整します。ネジ加工は、ボルトがスムーズに入り、なおかつ油漏もれをしないよう高い精度が求められるので、専用のゲージ(測定具)で緻ちみつ密な検査を行います。僕は身からだ体は大きいですが、実は心配性。やり方に間違いがないか何度も確認するので、時々手てま間取どることもありますが、計画通りに作業を終えたときは爽そうい快かな気分になります。会社を出ると外はまだ明るく、そこからは自分のための時間。今は健康のためにプールに行って、スリムアップに励んでいます。んも恐おれず、前に進む勇気自分の演えく目を果はたす責任どんな時でも家族は自分の味方社会の一員として貢こん献できることが前を向いて歩んでいく力になる4人姉弟の末っ子に生まれた僕は、家族が大好きです。たとえ辛いことがあっても、家族の笑顔を見ると元気になり、心を前向きにしてくれます。みんなを心配させたくないから、困難に直面しても逃げずに前に進もうと心に決めました。誕生日や記念日にはささやかなプレゼントをして、喜ぶ顔を見るのを楽しみにしています。出身校:石川県立医王特別支援学校小松みどり分校、小松大谷高等学校建設機械部品、一般産業機械部品、農業機械部品などの製造。部品図作成から板金、機械加工、表面処理、組立までの一貫生産を行なっています。株式会社 小松高田製作所〒923-8540 小松市工業団地1丁目66番地Tel. 0761-24-2580URL https://www.komataka.co.jp ■代 表 者 代表取締役社長 藤井 公祥■設  立 昭和27年 ■従業員数 141名 (27歳)建設機械部品加工株式会社 小松高田製作所生産技術課 汎用機班F. Aさん

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