■ Y・Yさん機械を通して世界の人とつながる4202ETON SULPARUKAS機きじう上ょの人となる時、嬉うれしさで「ヨッ部品を一つひとつ造ることから始め、自社で開発したあらゆる機械をこの手で何台も組み立ててきました。一から十まで体に浸しみこませた経験の数々が、たとえ地球の裏側に行ったとしても自分の使命を果たす自信になっています。わり、家族の待つ日本に向かってシャー!」と叫びたくなります。そして、はるか上空から地球を見みお下ろしながら、世界規模で広がっていく会社の未来を夢見るのです。大きなプロジェクトが無事に終出張の多くは海外なので、飛行機の乗り継ぎにも慣なれました。近年よく行くのは、アメリカ・オハイオ州の自動車工場。現地に着くと、数週間前に小矢部から出荷した機械が木箱に入った状態で到着しています。まずはそれを開かいん梱こするところから仕事が始まります。私の担当は電気関係と制せいょ御ぎ調整。現地の作業員に指示をして、約2週間かけて機械を復元するのですが、配線を間違えると正常に動かないばかりか機械が壊こわれてしまうので、現地作業員に確実な据すえけ付つ作業をしてもらう必要があります。しかし、お互い言葉も異なる外国人同士、指示が正確に伝わっているかどうかわかりません。お国柄や考え方の違いもあって、計画の不一致も発生します。入社2年目に初めて一人で中国へ出張した時は、そういったトラブルに右うお往う左さお往うしてしまいましたが、アメリカ、中国、メキシコ、タイ、インドネシア…と海外での機械の立ち上げも場ばかず数を踏ふむうちに、適切な状況判断が少しずつできるようになってきました。機械をドッキングさせ、配線を確認し、プログラム通りうまく作動したらOK。しかし、それだけではまだ私の仕事は終わりません。実際に機械を動かして仕事をするのは現地の人たちです。機械の操作方法やメンテナンスをし習ゅう熟じゅくしてもらうまで、講習会を開いて教育も行います。規模が大きく困難が予想されるプロジェクトは私だけでなく、責任者であるお客様にとっても相当なプレッシャー。約束の期限に間に合わせるため、作業が深夜に及ぶことも多々ありましたが、無事に立ち上がった時は、「よくやってくれました!また必ず一緒に仕事をしよう!」とガッチリ握手を求められました。話題の新車のCMが流れ、街で走っているのを見かけると、「自分たちが納めた機械を通って、無事完成したんだな」と誇ほこらしい気持ちになり、ホームパーティに呼んでくれた現地の人たちの顔をなつかしく思い出します。インドで仕事をした時、タージマハールを案内してもらったことが楽しかった思い出です。高校時代は「ロボットコンテスト」に熱中し、英語は大の苦手でした(笑)。株式会社小矢部精機〒932-0137 小矢部市渋江2020Tel. 0766-69-8131 URL http://www.oyabe-seiki.co.jp ■代 表 者 代表取締役社長 藤田 淳二■設 立 昭和44年 ■従業員数 100名国内外自動車メーカー向け大型自動化設備の設計・製作・輸出・据付、レーザー加工設備、搬送システムなどの開発・製造。20年前にこの会社に入社し、機械
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