水道水の圧力が約0.2MPa(メガパスカル)。その2、000倍の超高圧で、φ0.1㎜の小さなノズルから水を噴射すると、金属やガラス、石なども切断してしまうのがウォータージェットの威力。富山名産の「ますの寿司」も、実はウォータジェットできれいに切り分けられています。音速の約3倍に達するほどに加圧できる超高圧水発生ポンプの技術は他にも洗浄や物質の微粒化など、紹介しきれないほどのあらゆる機械、装置に応用されています。それらの機械や装置に電気を供給し、プログラム通りに動かすのが制御盤。箱(筐体)の中には様々な電子部品が組み込まれた回路が収められ、配線が施されています。入社して3年、これまで100以上の制御盤を設計してきました。 4現在、設計を担当しているのは、「内圧疲労試験装置」の制御盤。例えば自動車の燃料タンクや、オイルを通す配管、バルブなどは長年使用されることで劣化してきます。それらの内側に、実際に使用される状態よりも高い圧力をかけてシミュレーションを行い、耐久性や耐圧性を検査するのがこの装置。新しく製品が開発される時、決められた基準をクリアできるか、評価するために使われます。検査方法は、配管部品など検査する容器内に50〜200MPaの超高圧ポンプで液体を注入し、加圧・減圧を一定間隔で繰り返します。検査対象によって、お客様から求められる加圧・減圧のサイクルが異なり、圧力の加減を波形で表すと、正弦波、台形波、三角波など、様々な形になります。あるバルブメーカーさんでは5千万回もの耐圧試験を必要とされ、その要求に応えた時は、「この装置のおかげで、早く結果が出そうです」と大変喜んでいただけました。今注目されている燃料電池自動車に用いられている水素タンクを検査する装置も私達が手がけました。検査装置以外にも、燃料電池に使用される複合素材の切断加工や洗浄などにも当社のウォータージェット技術が採用されており、未来の車開発に私達の技術が活かされていると思うと、エンジニアとしての血が湧きます。実は高校3年の時、勉強に挫折感を味わい、進学をあきらめかけたこ(25歳)休日はテニスを楽しむ。カラダを動かすことが好きで、最近はゴルフも始めた。やまぐち ゆうたろう出身校:魚津市立東部中学校、富山県立魚津高等学校富山大学工学部 電気電子システム工学科 卒業株式会社スギノマシン プラント機器事業本部生産統括部 第二技術部 電装設計課 一係My Quality Time水素関連装置制御盤設計電装設計山口雄太郎さん水を制するテクノロジーが水を制するテクノロジーが未来を動かすエネルギーになる未来を動かすエネルギーになる
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