トラックをメイクアップ仲間を下で支えたい安心を運ぶトラックボデーは経験というフレームで支えられている車体に真新しいボデーを載のせたトラックが、この工場から次々とお客様のもとへ送り出されていきます。その数は、年間1万台以上。計算すると、私が関わったトラックは30年間で相当な台数にのぼり、日本全国を走っていることになります。入社以来、塗とう装課で長く仕事をしてきましたが、思い出深いのは、展示会に出品する新型トラックの塗装を丸ごと1台、自分に任ませてもらったこと。まだ若い時だったので、自分の腕を認めてもらった気がして、すごく嬉うしかったですね。信号待ちで、見覚えあるお客様のトラックと並ぶと、「自分が塗装したトラックかも…」って、つい見てしまいます。ツートンカラーやラインが入ったもの、光の反射角度で色合いが変わるメタリック塗装など、苦労して仕上げ、検査に合格して送り出した記憶が蘇えり、なんだか愛いおしくなります。とれかそよみが様々な用ようと途に使われるトラックは、運転席やエンジン、タイヤが一体になった‘ベース’部分と、荷物を載せる‘ボデー’が合体して出来上がります。お客様によってボデーのタイプや仕しよう様が異なるため、1台1台がオーダーメイド。様々な技術を結集し、仲間が協力しあって造られるのです。現在、私が担当しているのは、部材めの頑がんじ丈ょうなフレームや、下回りをカッコよく見せるサイドスカートなど、長いものは10mもあり、それらを溶接して組み立てます。私には溶接の技術はありませんが、共に働く仲間の気持ちを汲くみ取り、繋つな*溶接 …金属材料を熱によって接合させる加工方法いでいくことがし職ょく長ちょのう役目。大きな仕事は一人ではできません。部下の安全に気を配り、困ったことがあれば相談に乗り、いい仕事を褒ほめる。長い現場経験を活いかし、仲間を下から支えていきたいと思います。つまずいた時は、視野を広げよう失敗してもやり直す方法はいくらでもあります。気持ちがへこんだまま一人で考えても、いい答えは見つかりません。そんな時は周りの人に話を聞いてもらうのが一番。きく話すことで心が軽くなり、人の意見を聴ことで視野も広がります。時間は元には戻せません。未来に向かって進むためにも、勇気を出して心を開けば、解決につながる道がきっと見つかります。各種トラックボデー(車体)の開発・設計・製造・販売を一貫して行い、現代の物流システムをサポートしています。株式会社トランテックス〒924-8580 白山市徳丸町670番地Tel. 076-274-2806URL https://www.trantechs.co.jp ■代 表 者 代表取締役社長 原田 泰彦■設 立 昭和5年 ■従業員数 1,280名(47歳)出身校:金沢市立港中学校、石川県立内灘高等学校の*溶ようつ接せを行う部署。ボデーを載せるたトラックボデー製造株式会社トランテックス製造部 塗装課2係 職長N. Mさん
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