母校の中学校で教育実習をした大学時代憧れの家庭科の先生と(左から2人目が私)私の学生時代私の父は東京の下町で鉄工所を経営していて、石鹸の型打ち機械を造っていました。工場の2階が住まいでしたから、職工さんが出入りしていて気忙しく、サラリーマン家庭に憧れていましたね。中学時代の思い出は「東京オリンピック」。陸上をやっていた私は、聖火リレーでランナーと伴走し、国立競技場で男子四〇〇mリレー決勝を観戦したのを覚えています。その後、同じ競技場で開催された東京都の大会に選手として出場した私は、80mハードルで1位になりました。その頃は部活動ばかりしていた記憶しかありませんが、すごく素敵な家庭科の先生がいて、自分も家庭科の教師になりたいと思い、その先生と同じ共立女子大に進みました。しかし、家庭科は教員の募集が少なくて、卒業しても待機状態。大学の先生の紹介で東京友禅の工房に就職しました。子供の頃から油絵を習っていて、絵を描くのも好きだったんです。今持っている着物はその時に自分で染めたものです。子育てが一段落ついた時、新しいスキルを身につけようと経理の資格を取ったのが会社を経営するきっかけです。先生になる夢は叶いませんでしたが、今の事業に取り組み、全く縁のなかった輪島に来てからは思ったことがどんどん現実化してきました。海洋深層水の可能性は無限で、やりたいことは尽きません。しばたかおるワールドエコロジー株式会社代表取締役出身校:江戸川区立松江第二中学校、 東京都立小岩高等学校ワールドエコロジーが独自に研究開発した海洋深層水・表層水から抽出したミネラル原液、イオン化ミネラルの提供先は、飲料水メーカーの他、健康、美容、食品、環境、農業分野などに広がる。輪島に本社を移転し20年。間もなく創立30周年を迎える。 柴田 薫 さん
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