燃料エネルギー
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■金沢支店 松本 一輝さんもしびエキスパートとしての責任故郷の灯とを守る使命感が困難に立ち向かうパワーとなる(29歳)能登半島地震では広範囲にわたって停電が発生しましたが、停電しなかった地域でも、一瞬電気が切れて再び点いたという現象があったと思います。それは、近くの変電所にある保護リレーという装置が正常に働いた証拠。異常を検出したら、事故があった区間を瞬時に切り離し、再び電気を送るしくみになっているのです。私は自宅でそれを体験し、自分たちが行なっている受変電設備の点検がいかに大切か身をもって認識しました。能登地区は私の故郷でもあり、電力マンとして初めて勤務したのが七尾支店。災害復旧に向かう仲間や支援物資を運ぶ人たちに感謝しながら、自分に任された責務を果たそうと、気を引き締めました。発電所から山を越え、河川を渡り↘屋根の上や地下を通って送られてきた電力は、北陸3県260箇所の変電所を経由して、地域の隅々まで届けられます。柵で囲まれた変電所の敷地には様々な設備が並んでいますが、その中でも大きく、ひと際目を引くのが変圧器。発電所から送電される高圧の電気を、工場や施設、家庭で安全に使えるよう電圧を下げる機器です。私は昨年、変圧器を造っている会社に約半年通い、部品の組み立てからオーバーホールまで勉強しました。これまで点検作業を何度も行なってきましたが、変圧器の構造やしくみをより深く知ることができ、自分の知識とスキルが増幅したM.KG.K(24歳)出身校:羽咋市立羽咋中学校、石川県立羽咋工業高等学校出身校:内灘町立内灘中学校、金沢市立工業高等学校金沢支店 発変電担当 第三種電気主任技術者 第一種電気工事士七尾支店 発変電担当 第一種電気工事士電力供給設備エンジニア北電テクノサービス株式会社

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