素直な心に寄り添そいたいありのままに生きる喜び応こえてくれる喜びがある心の奥まで手を伸ばせば身かだ体は大人でも知能の発達が伴とわ らくいたつい最近、介かご護福ふし祉士しの国家試験に挑戦したのですが、高齢者の介護に関する内容が多く、私にとって簡単ではありませんでした。というのも、毎日この施設で接しているのは、お年寄りではなく、生活支援を必要とする若い人たち。5年前に初めてここに来た時は高校を卒業したばかりで、「知的障がい」に関する知識はほとんどありませんでした。ないため、うまく気持ちが伝えられない時は、ストレートに感情をぶつけてきます。何をしたら安心してもらえるのか、気づいてあげられないもどかしさに最初はとまどいました。悪口を言ったり、相手の顔色を窺うって気を使うことも知らない純粋な心を持った人たちが自然と好きになり、ここで一緒に過ごす時間がだんだん楽しくなっていきました。でも、ウソをついたり、陰で人のもな機きげん嫌を損ねていた人が、自ら私に声かがリズムは、規則正しく決められています。着替え、食事、歯磨き、トイレ、入浴など、一人で行うのが難しい人たちが多く、それを手伝うのは体力が要いりますが、一人ひとりの成長や変化に気づくと嬉うれしくなります。「トイレに行きたい」「着替えをしたい」といった欲求があっても、それを表現できない苦しさで、いつもをかけてくれたり、自分で服を脱いで意思表示してくれるようになって、それに応えられた時はすごく感動します。一緒に過ごす時間を重ねるうちに、一人ひとりの個性を理解でき、気持ちも通じるようになりました。動物が好きで、高校時代はトリマーになろうと思ったこともありました。ありのままに生きる命に向き合うことが、きっと私らしい生き方なのかもしれません。朝7時の起床で始まる一日の生活精神力と社会性を養ってくれた先生中学時代、バスケット部の顧問だった河南先生は、私のメンタルの弱さを見抜き、厳しく鍛えてくれました。「バスケが強いという前に、ちゃんとした中学生でい拶、勉強、ること」をモットーに、礼儀、挨友人、先輩後輩の大切さや、学ぶときの積極的な姿勢を教え込まれました。コワい先生でしたが、社会性を身につけさせる優しさだったと思っています。あいさつ障がい者の生活介護支援、就労・就職支援、児童発達支援、各支援施設の運営、ベーカリー・カフェ、ビュッフェレストラン、クリーニング事業など社会福祉法人 南陽園〒922-0411 加賀市潮津町ム69-1Tel. 0761-74-6613URL http://www.nanyo.or.jp ■代 表 者 理事長 表 修司■設 立 昭和49年 ■従業員数 200名(23歳)出身校:小松市立松陽中学校、小松市立高等学校支援施設生活支援員社会福祉法人 南陽園障がい者支援施設 夢兎明(むうみん)生活支援員M. Nさん
元のページ ../index.html#11