さくらノート石川県版Vol.30
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ントロールタワー未来のための基礎力多様な経験が自分の強み勉強する理由ものづくりの管コ制塔は、360度の視野で情報を判断する田たしろ城 宏ひろゆき幸さん大学4年間で勉強が身についていなかった自分は、このまま社会に出ても通用しないと思い、大学院を目指し、本気で勉強に取り組みました。中途半端だった自分を変えたかったんです。大学院で研究したのは材料力学でしたが、機械が好きだった私が入社したのは、建築材料となる鋼こい材の加工機械を造る会社。最初は設計に配属されたのですが、私自身、造ったことのない機械の図面をひくのは要領が得られず、困難を伴とないました。運よく組立現場に異いう動になり、まるで乾いた砂が水を吸うように、機械を構成する部品一つひとつを自分自身で調整し組むことを覚えました。年下の技術者からも技を教わり、「機械組立2級」の技能検定に挑いむことで、千分の一ミリの加工技術を自分の腕に覚えこませました。製品が完成するまでの工程や現場の人の苦労を知ったことは大きな収穫でしたね。どもどうざ黒くろこ子のように表には出ませんが、なく製品が発注されてからお客様のところに出荷されるまで、様々な部署が関わっています。検査を行い品質を保証する部署、生産計画を立て工程を管理する部署など、私はそれぞれの部署で仕事を経験してきました。現在、私に課かせられたのは、全国のお客様に提案を行う営業マンたちと工場各部署との間に立ち、必要な情報を集め、的確なフォローを行う役目。てはならない心臓部の仕事だと自覚しています。ひっきりなしに私の携帯電話が鳴るのは頼られている証あかし。回答を求める電話のその先にはお客様がいます。そして後ろには現場の仲間たちの顔。営業マンの気持ちをおも慮んばかりながら現場の負担も少なくしたい。両方が満足できる答えを出せた時、20年間のいろんな部署での経験が活いかされ、皆の役に立っていることを嬉うれしく思います。自分が幸せになるためには、他の人を幸献し、せにできないといけない。社会に貢人の役に立ちたいと思ったら、自分が力をつくことが肝心です。多く揮できる職業に就はっき発しが増え、自分がのことを勉強すれば選択肢貢献できる領域が広くなります。会社は、お客様に幸せになってもらってこそ繁栄し、結果、自分も幸せになれます。勉強は未来の可能性を大きくしてくれるのです。13形鋼加工機、超鋼丸鋸盤など金属加工機械、周辺自動化機器およびプレセット金型の開発・製造・販売・メンテナンスタケダ機械株式会社〒923-1101 能美市粟生町西132Tel. 0761-58-8211 URL http://www.takeda-mc.co.jp/ ■代 表 者 代表取締役社長 竹田 雄一 ■創  業 昭和41年  ■従業員数 196名  (46歳)出身校:金沢市立森本中学校、星稜高等学校こうけん機械製造業  務タケダ機械株式会社営業部業務課 課長

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