石川県版 Vol.32
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知恵と汗の結けつつ実じ未来を載のせるボデー共に汗をかく顔がそろえばどんな未来にもチャレンジできる新しんみょう明 岳たけひろ大さんいそ内なう装もお客様によって変わります。大型トラックの荷台は、ちょうど学校の教室の前から後ろまでと同じ長さ。そして左右の側面が翼のように上にはね上がるのがウイング車です。トラックボデーは、運ぶ荷物や目的によって仕しう様は様々。床やパネルの材質、床、左右の側面、前パネル、後部ドアと、それぞれの工こい程で造られた各パーツによって、ボデーは組み立てられるのですが、私は職長としてそのすべての工程を管理しています。日々、組立ライン全体を見て歩き、みんなが安全に気持ちよく作業ができるよう、やりにくいことがないか、困っていることはないか、部下の声を集めて回ります。みんなと同じ目線に立たなければ気づかないこともあるので、時には一緒に作業も行います。職長になった時にいただいた真白のヘルメットも、いつの間にか汚れが目立ってきました。うて昨年の出荷台数は軽く1万台を超え過去最高。もし以前と変わらないやり方をしていたら、恐おそらく達成できなかったと思います。自分たち職長は、現場から上がってきた問題点を持ち寄り、改善策を検けんう討とする会議を行っていますが、その場に顔をそろえる職長の多くは、自分と同じ時期に入社し、励まし合いながら共に頑張ってきた仲間たち。これまで膨ぼうい大だな台数のトラックボデーを自分たちの手で造り、出荷してきた自信と信頼で結ばれています。お互い自由にものが言えて、相談もできる。自分のチームを思う気持ちも同じで、常に部下の働きやすさを考えています。「もっと簡単に、早く確実にできる方法はないか?」知恵を絞しぼり、生み出したアイデアで問題が解決できれば、仕事はどんどん楽しくなっていく。そんないい循環が記録を塗り替えたのだと思います。読書は人生を支えてくれる私にとって本屋は心を充電する場所。いろんなヒントを探しに毎週立ち寄ります。本からは知識だけでなく、いろんな人の意見や考え方を知ることができます。自分と同じ立場の人や共通の悩みを持っている人がたくさんいることもわかり、気持ちがラクになります。ジャンルを問わずに読むことで、わき、仕事にも役いろんな角度から発想が湧立つことがたくさんあるのです。新明さん(右)(35歳)各種トラックボデー(車体)の開発・設計・製造・販売を一貫して行い、現代の物流システムをサポートしています。株式会社トランテックス〒924-8580 白山市徳丸町670番地Tel. 076-274-2806URL http://www.trantechs.co.jp ■代 表 者 代表取締役社長 原田 泰彦■設  立  昭和5年 ■従業員数  1,221名 出身校:珠洲市立緑丘中学校、金沢市立工業高等学校よ14トラックボデー製造株式会社トランテックス製造部 ウイング組立課2係 ウイング組立 職長

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