石川県版 Vol.32
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さきょ恥ずかしさをバネに未来を創つくるための挑戦骨太の自分になるには一からはじめる度どう胸がいる村むらき木 廣ひろたか隆さん入社して20年以上経ちますが、私の会社での人生は、とても屈く辱的な第一歩からスタートしました。いろんな電気機器が納おまった制せ御盤の中を見て、「知っているものがあるか?」と問われ、頭の中が真白になりました。私が大学で研究していたのは「原子力」。原子炉の中だったら答えられたのですが、制御盤の中で知っていたのは、誰でもわかる「ブレーカー」一つだけでした(笑)。「大学で勉強した分野が違う」と言っても済まされません。参考書を何冊も買って電気制御について基礎から勉強し、会社にお願いして講習にも行かせてもらいました。回路図や配線図、制御盤の板金やレイアウト図面、そしてプログラミングにいたるまで、自分にとっては未知の分野でしたが、小学校の頃から電気を使った工作が大好きでしたから、わかるとどんどん面おもろ白しくなっていきました。くつじょいぎょばんビル、橋、鉄道など建築物の構造を支える鋼こうい材ざ。日本全国で使われるその数量は膨ぼうい大だなものになります。重量のある鋼材を切断したり、穴をあけたり大量に加工するのは人の力では無理。それを自動化できる加工機械が必要です。納入先によって、加工する鋼材の形や大きさも異なり、工場の広さもそれぞれ違うため、お客様に合わせた機械システムを設計しないといけません。かつて誰もやったことのないシステム開発に私が挑戦したのは、少し自信がついてきた3、4年目の頃。試しさく作を繰り返し、電気ならではの見えない原因を探さぐり、何度も設計を変更しながら完成にこぎつけたことは、忘れることのない成功体験になりました。現在、私の部署には電気設計のスタッフが10名います。新しいことに挑戦するのは苦しみも伴ともないますが、成功した時の喜びは計はかり知れません。その感動をみんなにも味わってほしいですね。決して後こうかい悔しない心こころがま構え学生時代をふり返ると、「あの時、ちゃんとくややっておけばよかった」と、後になって悔度かあります。できることを全んだ経験が幾めもつきてやり切って失敗したのであれば諦心による結果だとますが、自分の怠したら、チャンスを自らつぶしたことになります。部活の試合や入試など、明暗が分かれる勝負に立ち向かう皆さんは、ぜひ強い意志を持って取り組んで下さい。形鋼加工機、超鋼丸鋸盤など金属加工機械、周辺自動化機器およびプレセット金型の開発・製造・販売・メンテナンスタケダ機械株式会社〒923-1101 能美市粟生町西132番地Tel. 0761-58-8211URL http://www.takeda-mc.co.jp■代 表 者 代表取締役社長 竹田 雄一■創  業  昭和41年 ■従業員数 196名 (45歳)出身校:白山市立北星中学校、石川県立野々市明倫高等学校いくどたいまんまんしん慢や慢あきら18タケダ機械株式会社技術開発部 システム設計課 課長金属加工機械電気設計

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