石川県版 Vol.33
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んさ図ずと太く、そして繊せい細に建機の学校に留学建けき機を元気に動かし仲間をつなぐハーネス杉すぎもと本 健けん身かだ体の隅々まで張り巡めらされている基きん板のハンダ付けなど細部にわたっ過かく酷な現場においても建機の能力をんこばんばらぐどぶ工事現場で地面を掘くく削したり、建物を解体する建設機械は、まるで意思を持った生き物のよう。それらを手足を使って操作する人のテクニックには驚おろかされます。人間が指の先まで意のままに動かせるのは、脳の命令を伝える神経がからですが、同じように建機の内部にも神経の束たのような「ワイヤーハーネス」が組み込まれており、運転席のレバーやスイッチで電気信号を送り、建機の各部位を自在に動かします。外からは見えなくても、電線一本一本の長さ、結けん線、端たし子の圧着、電子てこだわるのは、世界中のいかなる100%発揮させることが、私たちの信頼につながるから。繊細かつタフであることが、建機のワイヤーハーネスでトップシェアを誇る条件なのです。っさっせ「コ*マツ工専に行かないか?」上司から声をかけられたのは入社して9年目。それは自分にとって願ってもないチャンスでした。全国各地から推薦されたコマツの建機製造に携たずさわる同世代の仲間と2年間、寮生活を共にしながら学んだことは、大学で教わるような専門科目と建設機械についての専門知識。材料、部品、組立、塗とそう装、修理など、机の上だけでなく県外各地の工場に足を運んで、目で見て学びました。この学校で得たのは知識だけでなく、一緒に学んだ仲間たちとのつながり。一台の建設機械が完成するまでに、実に多くの技術や研究、工夫と努力が積み重ねられていることを身をもって理解しました。再び自社工場に戻って1年。私は学んだことをヒントに、わかりやすい作業手順や働きやすい仕組みが作れないか、工場内を歩き回ってアイディアを巡らせています。安心できるメンター制度職した理由は、家から近くこの会社に就て、遅刻する心配がなかったから(笑)。でも10年以上続けてこられたのは、いい先輩方に恵まれ、よくしてもらったからです。新入社員にとって、メンター(精神的サポートをする先輩社員)がいるのは安心。顔色をうかがわずに何でも相談してもらえるよう笑顔を絶やさず、頼りにされるリーダーになりたいと思っています。*コマツ工専 …コマツ工業専門学院 (小松製作所の技術者育成の企業学校)建設機械向け電気部品の製造・販売。非常用電源、電気設備の販売・施工・メンテナンス。自動車バッテリー・関連機器の販売。東亜電機工業株式会社〒921-8552 金沢市増泉2-18-15 Tel. 076-241-5115[ 小松工場 ] 〒923-8520 小松市国府台5-3 URL http://www.toa-ele.co.jp ■代 表 者 代表取締役社長 安井 大輔■設  立  昭和12年  ■従業員数  259名 (29歳)さん出身校:能美市立寺井中学校、石川県立寺井高等学校しゅうしょく13建設機械電装組立東亜電機工業株式会社P&D事業部 品質保証部 品質保証課

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