石川県版 Vol.33
21/26

モノの道先案内人海を渡ってつながるシステムもの言わぬモノの気持ちを読み取って目的地まで案内します宮みやした下 真しんいち一 さんきべうち普段、コンビニやスーパー、スポーツ店などで買い物をしたり、ネットで商品を取り寄せたりすると思いますが、どの商品にも「バーコード」がついていることに気づきませんか?レジを通るときに「ピッ!」とやるアレです。実はこのバーコード、私たちの仕事にもなくてはならないものなのです。工場で段ボール箱に詰められた商品が問屋さんや物流センターに出荷され、そこで全国の小売店さんの注文に応じて必要な数量だけ取り出し、他の商品と一緒にまとめて発送。そして、お店に並べられた商品があなたの買い物かごに入るまでの道先案内を、実はこのバーコードによって行っているのです。商品が道に迷わないよう、伝票に書かれた品名、サイズ、数量、届け先などの情報に従い、商品を識しつ別し、自動で仕しわ分けするシステムを構こく築することが我々の仕事です。コンベヤに載って、工場や倉庫の中を縦じゅう横おう無むじん尽にモノが行き交かい、決められた場所に運ばれる様子は、まるでモノ自体が意思を持って動いているように見えます。同じ商品でも単価が違っていたり、一度出荷されて返品されたものもあり、そんな場合はどう仕分けするのか、お客様の要望をしっかり聞いてシステムに反映しなければ大混乱を起こします。さらにお客様は国内に限らず、アジア各国に広がっていますから、国民性も配慮しないといけません。私のパスポートはスタンプでいっぱいですが、その一つ一つが自分の足跡。パソコンが普ふきう及ゅしていない時代からコンピュータに携たずさわってきた私にとって、クリック一つで商品が届く時代は想像もしませんでしたが、それを可能にするイ*ンターフェイスを自分たちが築いてきたと思うと誇りに感じます。どれだけ相手のことを思えるか自分の信条を大切にするのはいいことですが、世の中には多様な価値観があります。考え方が違っても相手を理解する姿勢が大切です。今の時代、海外の人たちとも意思通ができなければ、生き残っていけません。メールひとつとっても相手の立場に立って、わかりやすい表現を使うなど相手を思う気持ちがなければ、いくら高い技術力があっても通じません。そつう疎*インターフェイス …コンピュータを機械、人、モノとつなぐ橋渡し。コンベヤシステム、垂直搬送システム、仕分け搬送システムなど各種搬送システム機器の開発・設計・製造・販売・メンテナンス。ホクショー株式会社 〒920-8711 金沢市示野町イ6Tel. 076-267-3111URL https://www.hokusho.co.jp ■代 表 者 代表取締役社長 北村 宜大■設  立  昭和27年 ■従業員数 350名 (53歳)出身校:金沢市立泉中学校、星稜高等学校19搬送システム技術開発ホクショー株式会社技術部 情報システム課 課長

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る