石川県版 Vol.36
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斉さいとう藤 耀あきらがたつしつくうちょうんか病院の窓から見た将来の夢自信が大きく膨ふらんだ1年何事も “一心不乱”思い込んだら、試練の道でも行くのが自分との約束あばれ祭りで有名な宇う出津。物も心ついた頃からキリコの上に乗り、中学生になると、大人と一緒にキリコを担かいで太鼓を叩たきました。高校2年生の時、盲も腸の手術で1週間入院したのですが、毎日することがなく、窓から見える能登町役場の新庁舎工事の様子をずっと眺なめていました。大きなクローラクレーンが資材を吊つり上げ、運ぶ様子は見ていて飽あきることがなく、「オレもあんなデッカイやつに乗ってみたい!」と一人つぶやきました。3年生になり、進路について先生と面談した時も、頭に浮かんだのは“クレーン”。そして、先生が教えてくれたこの会社へ見学に来ると、そこにあったのは、入院中に見たのと同じ紺色のクレーン車でした。運転席に乗せてもらい、旋せい回したりフックを巻き上げたりすると、キリコに乗った子供のように興奮しました(笑)。のごころ現場は狭せまかったり、上に電線が縦横に架かかっていたりするのは当たり前。緊張感が漂ただよう建築現場の作業員はコワそうで、初めて作業をした時は心がひるみそうになりました。1年経った今、ラフテレーンクレーンの操作にも慣れ、障害物のある狭い場所も難なく吊つりに荷を上げ下げ出来ます。しかし、油断は禁物。操そうじ縦ゅうするクレーンの能力を把はあく握し、ア*ウトリガーの張り出し幅やブームの長さ、吊れる重量や届く高さなど細かい条件を頭に入れ、危険がないか四しほ方うは八っぽ方うに目めくば配りします。作業が無事完了し、書類にサインをもらいに行くと、よく年齢を聞かれます。「19歳にしてはうまいな。また頼むわ」と言われると自信になります。今度、新車のクレーン車に乗ることになりました。すごく嬉うれしいですが、目指すのはさらに大きな車両に乗ること。それが自分と交かわした約束です。城西運輸機工株式会社〒920-0211 金沢市湊4丁目70番地Tel. 076-238-1313URL http://www.jousai.co.jp ■代 表 者 代表取締役社長 操川 一郎■設  立 昭和45年 ■従業員数 438名    自分で決めたことは、何がなんでもやり通すのがポリシー。中学、高校と野球を続けてきて、部活が終わった後も素振りの練習を欠かさず自分に課し、打てなかったときは量を増やしました。日常生活や仕事においてもその気持ちは同じ。一つのことを真直ぐ前を見て、全力で取り組んでいきたい。自分に対しては、ずっと負けず嫌いでいたいと思います。*アウトリガー …車体を安定させるため、左右に張り出す脚県内外に 33ヵ所の営業所を有し、クレーン・輸送・レンタル業を主な営業品目とし、豊富な車輛台数と高い技術力で常に躍進を遂げています。(19歳)さん出身校:能登町立能都中学校、石川県立能登高等学校12城西運輸機工株式会社クレーン事業部 金沢営業所クレーンオペレーター移動式クレーンオペレーター

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