池いけだ田 悠ゆうま馬さんもれずこいぎゅうたいせい憧あがれと現実イメージを実現させる常に〝ⅠイフF〟で物ごとを考えれば不確実な夢も実現できるゅうしょく就し職が決まり、開発部の新人とし小さい頃の楽しかった思い出は、コマツ粟津工場のフェスティバル。そこは父が働く場所でもあり、大きな建機に乗せてもらうと嬉うしくて、ものづくりの世界に憧れました。高校は普通科でしたが、その時の想おいが根強く残っていた僕は、実じん践的なものづくりの技術を学ぶためにポリテクカレッジに進学しました。そこで電気制せょ御を学び、集し大成としてミニチュアのエレベータを動かすシステムを自作しました。て迎えていただいたことはすごく幸運でした。僕は学校で学んだ知識を活かし、活躍する自分の姿を思い描きましたが、実社会はイメージ通りにいきません。自分が勉強したことはほんの基本知識にすぎず、実際の製品づくりに通用する本物の知識を、一から勉強しないといけないことを思い知らされました。携たさわっているのは、レーザー加工機やっせ開発に取り組んでいる産業機械は様々な分野に広がっており、主に僕がプレス加工機に材料を供給するシステム。人の力では運べない鉄板をストッカー(棚)から取り出し、吸盤で吊つり上げ、機械に供給し、加工が終わったらストッカーに戻す。その一連の動作を制御する設計を行なっています。重要なことは、機械のあらゆる動きや使われ方を想定すること。特殊な加工工こうい程てにも対応し、部品が消しょう耗もうしたり、センサーが壊こわれた場合など、どんな条件でも安全に動作するようプログラミングします。頭の中ではスムーズに動くはずが、機械につないでみると止まってしまうこともあります。原因をさぐり、現実とのギャップを修正するのもこの仕事の面白さ。自分が設計した機械の様子は気になりますが、お客様から便りがないのは、役に立っているという証拠です。知識は覚えるだけでは使えない学生時代は、公式や用語を丸覚えすればテストで点数を取れますが、仕事でそのやり方は通用しません。どんな場面でそれを使うのか、なぜその計算の仕方をするのか理解していないと、忘れてしまって必要な時に使い物になりません。ただ暗記するのではなく、知識として自分のものにするために、わからないことは必ず聞いて理解するクセをつけておくといいですよ。(26歳)出身校:加賀市立片山津中学校、石川県立大聖寺高等学校14県内有数の加工設備を駆使して、産業・建設・環境機械や周辺装置の開発から設計、加工、組立、販売までを行なっています。株式会社タガミ・イーエクス〒923-1101 能美市粟生町西2-2Tel. 0761-57-3525URL http://www.tagamiex.co.jp ■代 表 者 代表取締役社長 田上 好裕■創 業 昭和40年 ■従業員数 251名 株式会社タガミ・イーエクス開発部 2級シーケンス制御技能士産業機械制御設計
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