石川県版 Vol.38
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橋はしもと本 大だいすけ輔さん合あの連絡が入ると緊張が走ります。私たちが造っている機械は、鋼材加工や板金加工をしている会社、鉄工所などに納められ、ビルや橋など建造物を支える鉄てつ骨や建築部材、剛ごい性のある機械部品などの加工にその性能を発はき揮します。期待して買っていただいた機械に何かトラブルが発生したら、お客様の製造ラインがストップし、迷惑がかかります。私たち品質保証課は、使用する部品や電でう装品の検査、組み上がった機械の動作確認や精度確認などあらゆる検査を行なって、間違いのない製品を出荷していますが、お客様から不ふぐ具そんなときこそ、私たちの団結力が試される時。設計、製造、サービスのスタッフを集めて協議し、迅じく速に対応策を考えなければいけません。問題解決に向け、全員が真剣な顔つきで知恵を出し合い協力してくれる姿に、いつも感謝しています。っこうせんそいっんそ盤ばんじ石ゃくにしていくことが、部門長とし入社して14年になりますが、最初の7年間は技術サービスとして日本全国、さらに台湾、韓国のお客様を回り、機械の設置や操作説明、整備や修理などを経験しました。高専では電気を専せんう攻こしていたので、最初に先輩から言われたのは、「機械の正しい動きを頭に叩たたき込む」ということ。それがわからないと不具合に対処できません。常にメモをとり、その日の作業を忘れないよう自分でマニュアルを作成し、お客様や現地のサービス担当の意見も書き込みました。いろんなお客様と顔を合わせ、直接話を聞いたり、感謝していただいた経験は、自分の基礎をつくり、仕事の誇ほこりを植え付けてくれました。 昨年、会社は設立50周年を迎えました。築き上げてきた信頼をさらにての私の役割。その責任の大きさを一層強く感じています。人と対話することを忘れずにメールやSNSを使って連絡をとることが普通になりましたが、相手と対面しないと成り立たない仕事もたくさんあります。人とのコミュニケーションは学校の授業では教えてもらえません。部活動や課外活動など、人と接する時がその練習をする絶好の機会。自分の意志を伝えることや相手の気持ちを察することなど、対話することでコミュニケーション力が身につきます。品質を支え合う仲間信頼は一日にして成らずつくり上げたいのは信頼その心を組み合わせて品質を守る(37歳)17形鋼加工機、超鋼丸鋸盤など金属加工機械、周辺自動化機器およびプレセット金型の開発・製 造・販売・メンテナンス。タケダ機械株式会社〒923-1101 能美市粟生町西132番地Tel. 0761-58-8211URL https://www.takeda-mc.co.jp ■代 表 者 代表取締役社長 竹田 雄一■創  業 昭和41年 ■従業員数 197名(連結) 出身校:野々市市立野々市中学校、金沢工業高等専門学校(現国際高等専門学校)タケダ機械株式会社製造部 品質保証課 課長金属加工機械品質保証

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