楽器なんて全くやったことがなかったのに、「すごく楽しそう」というノリで入ったのが、小松工業のマーチングバンド。初めてトロンボーンの吹き方を教わり、練習が終わった後も先輩に頼んで猛特訓しました。「やればできるんだから挑戦しなさい」と、小さい頃から親に言われてきたせいか、未経験のことに出会うと好奇心が湧わきます。機械科の実習で旋せん盤やプレス機を初めて操作した時も面白くて興味を持ちました。ものづくりにはマーチングのような華やかさはありませんが、様々なパート(部署)がお互いに協力し合い、動きを合わせることで素晴らしいパフォーマンス(品質)が生まれるのは同じです。僕が担当する工こい程は、1枚の金属板から必要な部品を加工して供給する、製品づくりのスタートライン。部品の加工精度の良し悪しが品質に大きく影響します。うて仕しあ上げる溶ようつ接せの達人たちがいますが、んば建設機械に搭とうい載さされる燃料タンクは、起きふく伏の多い荒あれち地や傾けいゃ斜しした山道で使用されるため、相当タフな構造に設計されていて、油漏もれなど絶対に許されません。後の工程には、僕が加工した部品を接せつう合ごし、製品の形に寸法や曲げの角度がほんの少しでも狂うと品質に支障がでます。「プレスブレーキ」という機械に材料を挟はさみ、強い力でⅤ字の金かなた型がに押し当てて曲げるのですが、金属は材料の厚さによって伸び方が違ったり、角度が広がったりします。何十種類ある金型から最適な組み合わせを選び、機械に入力する数値を変え、加工寸法や角度がぴったり決まる条件を探ります。至急頼まれた加工に即対応するのも自分のポリシー。生産ライン全体がリズムに乗って、最後までスムーズに動くことを考えながら、自分の技術をさらに磨いています。「同じユニフォームに身を包めば、学年はわからない。新人という意識を捨て、堂々と演奏しろ」。高校時代、吹奏楽部(マーチング)の先輩から言われた言葉ですが、同じことが仕事にもあてはまります。お客様に出す製品は完全なものでないといけないので、新人だからという甘えは許されません。たとえ経験が少なくても、プロ意識を持っのぞて臨好奇心は可能性に通じる精密に、そして自じい在に常にプロ意識を持つ楽しさを求めて選んだ場所には向上心を掻かき立てるワザがある黒くろだ田 義よしき生さん12むことが大切です。建設機械・鉱山機械のエンジンフード、サイドカバーなど外装部品及び燃料タンク、ヘッドカバー、運転席ユニットなどの製造。株式会社小松電業所〒923-8588 小松市国府台5-20Tel. 0761-47-8888URL https://www.komatsudengyo.com ■代 表 者 代表取締役社長 塚林 幸作■創 業 昭和23年 ■従業員数 445名 出身校:加賀市立錦城中学校、石川県立小松工業高等学校ざ(21歳)建設機械部品プレス加工株式会社小松電業所プレス課
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