初めて溶よつ接を体験したのは、高校3年生のインターンシップ。滅め茶苦茶ヘタクソだったんですが、ずっと付き添って最後まで面倒をみていただいたことにすごく感動しました。入社してからは半年間、小松産業技術専門校に通わせてもらい、そこで正しい溶接技術を勉強しました。学校で練習したとはいえ、すぐに現場で間に合うわけではありません。練習用の材料を買っていただき、土曜日も先輩に出てきてもらって何度も練習を繰り返しました。今は全く平気ですが、最初の頃は溶接の炎で目や顔が痛くなるなど辛い修行の毎日でした。思えば、時間を忘れるほど熱中したのは、高校時代にハマったオンラインゲームくらい(笑)。上達して、こなせる量が増えるとゲームよりも面白くなりました。もっと技ぎう量を高めたいと向上心がどんどん強くなり、明日がくるのが待ち遠しいほどでした。うせちゃくちゃりょ接せつ痕こん)を描いたパーフェクトな仕事が高校生の時は遊び優先で夜よふ更かししていた自分からは想像つきませんが、今は毎朝5時に目が覚め、会社には班長の次に早く出勤します。始業まで1時間以上ありますが、朝の静かな空気に身を置き、缶コーヒーを片手に今日一日やる仕事をイメージングすると、やる気が湧わき出てくるのです。私に任されているのは、建設機械に動力を伝える油圧部品の溶接。内部に高い圧力が加わるため、繋つぎ目に針の穴ひとつあっても造り直しになります。手振れによって溶け込み方が不安定になるため、トーチの先を見つめて全神経を集中させます。イメージ通り、きれいなビード(溶ようできたときは得えも言われぬ快感。生活リズムや睡眠の質にもこだわるのも、プロフェショナルとして責任を果たす喜びが身からだ体に焼き付いてしまったからに違いありません。した優しさに情熱で応こえたい責任を果たすためのルーティン興味の種を育てる今日を輝かせることに集中すれば希望の朝あは漏れなくやってくる新しんぞう蔵 啓けいすけ輔さん14将来やりたいことや好きなことが見つかれば目的のある学生生活を送れますが、 何事も最初から興味を持てたり、楽しいと感じられるものではありません。好きか嫌いかではなく、社会に必要とされることや何かに貢献するために知識や技術を身につけるのもいいと思います。まずは興味の種を育て、少しずつ大きくなっていけば、進路も明確になってくると思います。建設機械部品、一般産業機械部品、農業機械部品などの製造。部品図作成から板金、機械加工、表面処理、組立までの一貫生産を行なっています。株式会社小松高田製作所〒923-8540 小松市工業団地1丁目66番地Tel. 0761-24-2580URL https://www.komataka.co.jp ■代 表 者 代表取締役社長 藤井 公祥■設 立 昭和27年 ■従業員数 141名 出身校:小松市立南部中学校、小松大谷高等学校た(27歳)建機部品溶接加工株式会社小松高田製作所製造部 製造第2課 溶接班
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