石川県版 Vol.42
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ハンドボールでカッコいいのは、パスされたボールを高くジャンプしてシュートするスカイプレー。それを何度も練習し、インターハイの北信越大会まで行きました。高校で建築を学んだ理由は、製せず図がカッコいいと思ったから。とかく見みば映えの良さで決めてしまう自分は、この会社に見学に来た時、先輩が*溶よつ接する姿に思わず見とれてしまいました。トーチの先から放はたれた眩まゆい炎を自じい在に操あつり、別々のパーツを見事に一体化させるその技術を自分のものにしたいと思いました。僕が見た溶接の達人は部活の先輩でもあり、オールコマツ技能競技の県大会で優勝するほどの腕前。入社してから手取り足取り教えてもらいましたが、なかなかきれいな溶接ができず、理想と自分の不ぶ器用さとのギャップに苦しみました。それでも、ひたすらスキルを磨くことに専念し、あっという間に10年目を迎えました。うせよきうざばやない溶接のカッコよさは、何といっても仕上げのきれいさと精度。同じ部署にいるスゴ腕の先輩たちと比べると、自分の腕にもまだ伸びしろを感じます。今年、溶接課の班長になり、自分が身につけてきた技術をメンバーに教え、班をまとめる立場になりましたが、同じやり方でも人によって結果が全く変わるところが溶接の面おもろ白しさと難しさ。手を動かすスピード、電流と電圧の強さなどベストな条件を自分で見つけないといけません。最初から上手にできないのは、自分が経験してわかっています。だから、人に教える時も相手に合わせて工夫し、結果がいい方向に変われば気持ちが通じた気がして嬉うれしくなります。この工場で造っているのは建機の外観に関わるパーツ。部品の微妙な加工精度の違いや歪ゆがみが表に出ます。それを洗せんん練れされた技でカッコよく決めるのは自分たちなのです。スキルは磨かれて美しくなる結果で技能を証明したい“なにくそ根性”を教えてくれた先生映える仕事に就つきたければ本物の技術を磨くしかない株式会社小松電業所〒923-8588 小松市国府台5-20Tel. 0761-47-8888URL https://www.komatsudengyo.com ■代 表 者 代表取締役社長 塚林 幸作■創  業 昭和23年 ■従業員数 455名 *溶接 …金属材料を熱によって接合する加工方法建設機械・鉱山機械のエンジンフード、サイドカバーなど外装部品及び燃料タンク、ヘッドカバー、運転席ユニットなどの製造。出身校:小松市立芦城中学校、石川県立小松工業高等学校(27歳)仕事で壁にぶつかった時に思い出すのは、ハンドボール部の監督だった中谷先生が言っていたこの言葉。高校生の時はピンとこなかったけど、社会人になってからは、この言葉のおかげでなんどもピンチを乗り越られましたが、えてきました。熱困難に立ち向かう勇気やチームワークの大切さを教わり、感謝しています。血漢でよく怒ねっけつかんおこ株式会社 小松電業所製造部 溶接課 班長建設機械部品溶接H. Sさん

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