石川県版 Vol.44
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元気が尽つきない理由ベニヤのテーマパーク仕事との向き合い方はすべてキリコから教わったつぼにわんだんぼょうしゃとうょううて楽しさは後からわかる高校は農業系列で野球部でした。甲子園には行けませんでしたが、「お米甲子園」で庭をつ最高金賞を取ったり、卒業制作で坪くったり、楽しい思い出がたくさんあります。もともと農業に興味があったわけではありませんが、その楽しさがわかった気がします。仕事はみんな未経験から始めるもの。やってみないと楽しさもわかりません。8月の第1土曜日が近づくと、気持ちが高こうう揚よしてきて、「サッカサイ、サカサッサイ、イヤサカサー」と口ずさんでしまいます。石崎に生まれた自分にとって、石いっき崎さ奉ほう燈とうま祭つりは“命”。この日のために毎日、仕事を頑張っていると言っても過かごん言ではありません。祭りでは、高さ15メートル、重さ2トンのキリコを百人で担かつぎますが、百分の一の力でいいと思ったらキリコは上がりません。人によって力が違うので、息を合わせ、マックスで力を出し続けないと負けてしまいます。仕事も目標を達成するには、みんなの意識を合わせ、機械を動かし続けることが大事。それは掛け声だけでなく、自分が一番力を出し、人に頼むときは自分がやってみせ、力の弱い人には自分の力を貸さないといけない。キリコは人生で大切なことを教えてくれ、心と体を芯まで熱くして、仕事でも無むじん尽のパワーを与えてくれます。イールローダー。前についているロググラップルという角で、丸太を20~に積まれた原げく木の前には、蒸じ煮棟というサウナのような設備が10棟あり、トラックや船で運ばれてきたカラマツ、スギ、ヒノキたちは表ひひ皮を剥はがれて裸はかになり、その中に入ります。熱いシャワーを浴び、半日以上蒸むされ、芯しまで温まったら準備OK。ここからがショータイムの始まりです。大根を桂かつむ剥らきするようにスルスルとシート状にし、それをミルフィーユのように重ね合わせてベニヤ板が完成しますが、工こい程がたくさんあり、加工する機械もかなりダイナミック。見学に来た人はあっと驚きます。まだ操作したことのない機械も多く、お祭り男の自分にとってこの工場は、いろんな体験ができるテーマパークなのです。この黄色い巨大なクワガタは、ホ軟らかくなった丸太を機械にかけ、出身校:七尾市立能登香島中学校、石川県立七尾東雲高等学校林ベニヤ産業株式会社七尾工場 製造1課 係長(23歳)30本、一気に持ち上げます。山のよう林ベニヤ産業株式会社 七尾工場〒926-8501 七尾市大田町110-43Tel. 0767-52-4376■代 表 者 代表取締役社長 内藤 和行■創  業 昭和21年  ■従業員数 363名[本社] 大阪市中央区北浜4-8-4URL http://www.hayashi-hys.co.jp 構造用合板、型枠用合板の製造、販売。国産針葉樹の使用比率を高め、間伐材の利用も促進しています。七尾と舞鶴に工場があります。合板製造O. Iさん

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