石川県版 Vol.44
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つくる楽しみは同じひとの幸せをつくる喜びがどんな苦労も働きがいに変えるんさ繊せい細な職人技の実現小さい頃から、年末が近づくと憂ゆぎょいととしさつつちういそうは資格取得は自分への投資高校は資格を取らなくても卒業できますが、製造業で働く場合は、資格や講習は必です。クレーンの操作やフォークリフトの運転、金型交換も安全に行なうには知識が必かな要です。そして勉強にかなり時間を割くかわかいといけません。どんな仕事に就らなくても、取れる資格は挑戦したらいいと思います。将来の自分に感謝されること間違いありません。ひっす須プレス成形は見た目と違って、とても繊細な作業。硬い鋼板を強い力で金型に押し当てると、歪ゆがんでシワが発生したり割れたりするので、お餅で餡あんをくるむように優しく、加える圧力や速度を調整します。その絶妙な条件を生産技術の担当者と検けんう討とし機械に設定したら、同じパーツが自動で次々と成形されていきます。僕が担当するこのプレス機は、これまで操作したことがあるどの機械よりもパワフルで、何もかもビッグサイズ。段取りする時もかなり体力を使います。でも、被災地の復旧や除雪作業などで活躍する建設機械を目にするたび、自分の仕事が多くの人たちの幸せを守ることにつながっているのを感じます。きっと父が作っている和菓子も、多くの人を幸せな気持ちにさせているはず。今度の連休は、久しぶりに手伝いをしに行こうかなと思っています。鬱うでした。早朝から大量のお餅もをつ最もなか中の皮は、薄く切ったお餅を焼きながき、同じ大きさに丸めていく作業はとても苛かこく酷で、和菓子職人の父を尊敬しつつも、自分は家かう業と違う仕事に就つきたいと思いました。今、僕がいるのは一お昨年完成した新しい工場。中央には、新たに導入された2000トンクラスの超巨大なプレス機が鎮ちんざ座しており、これを操作して建設機械の外がう装カバーやタンクのパーツを加工しています。型ではさんで作りますが、平らな鋼こん板を金かた型にはさんでプレスすると、複雑な形状の立体パーツを一瞬で成形できます。そして、最新の三次元レーザー加工機が、生菓子を細さく工するかのように、無むだ駄のない動きで余分な部分を切り取ります。僕は和菓子よりケーキが好きですが、つくる楽しさはみんな同じだと感じています。出身校:小松市立安宅中学校、石川県立小松工業高等学校株式会社 小松電業所製造部 プレス課 プレス班 クレーン・デリック運転士(国家資格)(23歳)株式会社 小松電業所〒923-8588 小松市国府台5-20Tel. 0761-47-8888URL https://www.komatsudengyo.com ■代 表 者 代表取締役社長 塚林 幸作■創  業 昭和23年 ■従業員数 476名 建設機械・鉱山機械のエンジンフード、サイドカバーなど外装部品及び燃料タンク、ヘッドカバー、運転席ユニットなどの製造。建設機械部品プレス加工T. Rさん

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