考え抜いて答えを出す■S・Hさん44.loV5202ETON ARUKASうほいよきじゃく通つうん勤き途中、道路工事をしているところを見かけると、仕しご事とが柄らつい観察してしまいます。「工事が始まってまだ数日なのに、ここまで進んでいるのはどうしてなんだろう?」。そんな疑問が湧わいてくると、知りたくてたまらなくなります。私の父は大工職人で、学校が休みになるとトラックに乗せられ、建築現場に行って手伝いをしていました。墨すみだ出しをはじめ、大工仕事にはいろんな知恵があって、すごく興味が湧きました。私が建設の仕事に就ついたのも、そんな好奇心を刺激されたからかもしれません。道路の舗装工事にはハードな面もあります。百数十度に熱したアスファルト合ごうい材ざを冷めないうちに敷きならさないといけないので、夏場はかなり苛かこく酷な作業になります。そして夜間作業は、時間との闘たたかい。道路規制が解除される朝までに、全ての作業を完了しないといけません。だから、少しでも作業時間を短縮できる方法がないか、常に考えていましができた気がして、また次の現場に挑戦する意欲が湧いてきます。に神経を尖とがらせ、工事の段取りを考えないといけません。自分に現場管理ができるか自信がなく、失敗することもありましたが、知恵を出し、工夫しながらやり遂とげた現場の数々が、まぶたに浮かんできます。が多くなりました。教えたことを理解し、悩みながらも責任をもって現場を進めてくれる様子に、彼らの成長を感じます。私にとっては、故郷の道路が自分の土俵。ここでしっかり、四しこ股を踏み続けていきます。まだ経験が少なかった若い頃は、現在は、若い監督を指導すること施せこう工できることを確認でき、他の現た。そして、ついにその工こう法を見つけた私は、許可を得て自分の現場で試してみました。その結果、従来のやり方よりも早く、ラクに、確実に場でも、その新しい工法が採さう用されるようになりました。現場監督になって7年経ちますが、この仕事は考えることがとても多くて、アスファルトのように頭からも湯ゆげ気が上がります。全く同じ現場というのは一つとしてなく、図面だけでは道路の正確な情報はわかりません。巻ま尺を使って実じっく測そし、自分の目で状態を確認してベストな施工方法を選択します。そして一番重要なのが安全を確保すること。近きんん隣りで生活する方々への配はいょ慮りも忘れてはいけません。先輩の監督と比べると経験は多くありませんが、記憶に残っているのは、どの現場でも試しこ行う錯さく誤ごし、考え抜いたことばかり。うまくいって当たり前、人から直接褒ほめられることは少ないですが、舗装工事が無事に完了した道路の上を車で走った時、段差を全く感じることなく静かに走り抜けると、自分の中で答え合わせ株式会社 ソテック〒920-0061 金沢市問屋町3丁目17番地Tel. 076-213-9511 URL http://www.so-tec.co.jp ■代 表 者 代表取締役 塩田 有恒■設 立 平成11年 ■従業員数 32名アスファルト・舗装・各種舗装、道路建設、一般土木、造園工事など。能登町、七尾、羽咋、穴水、白山、野々市に拠点があります。常に変化する様々な条件に合わせ、ベストな施工方法を選択し現場を管理します。100%満足することがないから、常に努力し挑戦し続けることができるのです。能登出身の社員が多く、復興への思いが募ります。今年は地元に帰り、久しぶりにキリコを担ぐのを楽しみにしています。
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