ものづくり
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うて工こい程で溶接する時に不良の原因にな自動車や橋梁など、身近なところにある金属製品をよく見ると、いろんなものづくりの技術が使われています。最も多く使われているのが、金属を曲げる技術と溶よつ接する技術。ブルドーザーやホイルローダーもこれらの技術なしには生産できません。この工場で造っているのは、過かく酷な環境下でパワフルな作業をこなす建設機械に搭とい載されるタンク。頑う強さとともに、燃料や油を絶対に漏もらさない精度が求められます。材料の鉄板を加工し、立方体の形状にするために、プレスブレーキという機械を使って曲げるのですが、パーツどうしがぴったり合わなければ、後のります。角度や曲線、辺の長さを規格通りに仕上げるのが曲げ加工の腕の見せどころ。微妙な材質の違いを感じ取り、機械に入力する加工データを調整して精度を極めていきます。きょうりょううせうさがんきょ私は大学で機械工学を専せんう攻こし、金属加工についての知識はありましたが、実際に機械を操作した経験はなく、技能を身につける難しさも、ものづくりの楽しさも知りませんでした。初めて造る新型のタンクや複雑な形状のものは、曲げる手順など工夫が必要で、加工プログラムをつくるのはクイズを解くような面白さがあります。材料は硬さや厚さが様々なので曲げてみないとわからないドキドキ感がありますが、自分の予測がうまく的中した時はしてやったり。溶接のプロたちから褒ほめてもらうと大きな自信になります。今年からグループ長になり、後輩に技術を教えたり、要望を上司に伝えたりするサブリーダーとしての役割を担になっています。機械と違って人を動かすのは心。まず相手を理解して、気持ちをぴったり合わせることに努力していきたいと思います。エキスパートになれる仕事ものづくりには華やかなイメージはないかもしれませんが、いろんな人たちが自分の技を磨き、それが組み合わさって素晴らしい製品が生まれることに私は感動を覚えます。技術の習得には時間も努力も必要ですが、質の高い仕事にこだわり、あきらめずずと能力が高まり、誰もがに継続すれば自認めるその分野のエキスパートになれると信じています。おの金属加工の基本技術相手に合わせるテクニックピッタリ合わせる快感と予測不能なドキドキ感が「曲げ」の楽しさ出身校:富山市立南部中学校、富山第一高等学校各種建設機械用燃料タンク、および作動油タンクを主とする薄板板金部品の製造。株式会社ウェルテクノ〒930-0809 富山市興人町2-62Tel. 076-441-1419URL https://www.weltechno.co.jp■代 表 者 代表取締役 藤井 公祥■設  立 平成11年  ■従業員数 72名(35歳)こ株式会社ウェルテクノ生産部 管理課 プレスセンタ グループ長建設機械部品加工A.H さん

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