大谷の職業人(編集・発行 珠洲市立大谷小中学校)
10/14

囲炉裏が出迎える庄屋の館 地域の食材の魅力大谷町から国道249号線を真浦町に向かって走っていくと、滝が見えてきます。冬になると、日本海から吹く強風にあおられ、滝が舞い上がることで有名な名勝垂水の滝です。その滝のほど近くに〝庄屋の館〟はあります。移築してきたその古民家は、日本海の荒々しい海風にも負けず、堂々と建っています。中に入るとそこには、囲炉裏と女将である和田清美さんが出迎えてくれました。そして厨房から板前の丈太郎さんが顔を出してくれました。早速、丈太郎さんに庄屋の館について話を伺いました。丈太郎さんが、この庄屋の館を継いだのは25歳。それは、家が旅館と飲食店を営んでいたからだそうです。板前修業を終え、ふる さとに戻ってきた時、ご両親がお披露目会を開くほど喜んでくれたと目を細めて話してくれました。 それから二十数年の時が過ぎ、現在は妻である清美さんと二人三脚でお店を切り盛りしています。能登半島には、美味しい食材がたくさんあります。例えば、能登牛やサツマイモ、たけのこなど。どれも能登を代表する食材です。 庄屋の館では、能登牛を使ったステーキ丼やステーキ定食があります。料理に使う肉は、能登牛を扱っているお店から直接仕入れた、味も品質も最高ランクの保証付き。また、魚介類も地元の漁協から獲れたて新鮮なものばかり。刺身、海鮮丼、海藻しゃぶしゃぶなど、料理も多種多彩です。お客様においしいと言ってもらえる料理を作るために、地域の食材を最大限に生かすことを一番に考えている丈太郎さん。ふるさとの、その時期に一番おいしいものをお客様に提供できるよう自分の足で、そして目で探すことを大切にしているそうです。和田丈太郎真浦町在住 板前 庄屋の館・能登観光ホテル さん わだじょうたろう

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る