さくらノート富山県版 Vol.13
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自然の材料を活かす技機械に職人の魂を吹き込む頭で考えるよりも生きている材料だから活かして使うのが私たちの使命高たかはし橋 潤じゅん高校時代、陸上部だった私は市の大会で棒高跳び2位になったことがあります。棒高跳びのポールは柔軟な反そりが必要ですが、木造住宅に使用する木材は家を支える重要な材料のため、反りがあるものは使えません。しかし、木は自然素材ですから、節ふもあればヤニや虫食いなどもあります。目でしっかり確認し、いい素材だけを選んで加工する機械に通します。木材と木材をタテ、ヨコ、斜めに組むときに必要なのが仕口という加工です。昔は大工さんがノミを使い、時間をかけて手作業で刻んでいましたが、今はコンピュータで設計したデータを機械にプログラムすると、あっという間に加工してくれます。1日に加工する木材は、梁はなどの柱に対し、横に渡す横お架材だけでも千本以上。住宅の約4~5棟分に相当します。その中に、もし一本でも使えない材料があれば、家は建たないのです。うかざい私が小さい頃に亡くなった祖父は大工さんでした。今でも家の納なや屋には、祖父の大工道具がたくさん残っています。今は技術が進化し、工場で木材を加工し、現場に運んで組み立てるのが主流になりました。しかし、機械を扱うにも“職人の技”が必要です。加工時のちょっとした音の変化や木材の断面を見て、機械の異常や刃物の消耗状態を見み極きわめることが必要です。職場の先輩たちは、機械が大好きな人ばかり。わからないことはなんでも教えてくれるので、商業科出身の私でも、いつの間にか修理もできるようになりました。走ることが大好きな私は、フルマラソン出場に向けて、休みの日は10キロ走っています。途中、私たちが造った木材が使われている建築中の住宅を見つけると、嬉うれしくなって、つい横道にそれてしまいます(笑)。りし体験してみることが大事将来、自分のやりたいことを見つけるのは簡単ではありません。もし、少しでも興味を持てることがあれば、まずは一度、自分で体験してみることが大切だと思います。嫌になれば無理する必要はないですし、失敗してもになります。どんなことその経験は自分の糧にもまず挑戦してみる。そうすれば、長く続けられるものにいつか出会えると思いますよ。13サニーライブグループは、建築資材、住宅設備機器、構造プレカット材の加工・販売、不動産、宅地造成など住まいと暮らしに関わる幅広い事業を展開しています。サニーライブホールディングス株式会社〒933-0003 高岡市能町750Tel. 0766-28-1111 URL http://sunnylive.jp/ ■代 表 者 代表取締役社長 中村 正治 ■設  立 昭和28年  ■従業員数 316名(グループ計)  (30歳)さん出身校:射水市立大門中学校、富山県立高岡商業高等学校かて木造住宅部材加工サニーライブグループ 株式会社ウッディパーツ生産 主任

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