さくらノート富山県版Vol.14
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■高見 和志さん未知への挑戦がパワーの源開発者の体内にある遺伝子が未来を動かすパワーをつくる(33歳)高田コーセル株式会社見たかみ 和かずし志中たなか 智とものぶ惟小さい頃、化学の教師をしていた母がよく連れて行ってくれた富山市のエネルギー科学館。自然環境の驚異や、不思議な科学現象を体験できるその場所は、少年だった私の探求心を大いにくすぐり、夏休みの自由研究も毎年テーマを決めて取り組んだ思い出があります。そして興味は化学に移り、大学では「有ゆうき機化学」について研究しました。将来は化学に関係した仕事に携たずさわりたいという思いはあったのですが、「学んだ知識を異なる分野に応用できたら、新たな可能性に出会えるかもしれない」と考えた私は、“化学”ではなく“電気”の世界に足を踏み入れました。化学式や化学構造については得意でしたが、電気に関する用語や回路図に関しては全くお手上げ状態。中学や高校で習ったことすら忘れていて、一から勉強し直す必要がありましたが、新しい知識が増えていくのは嬉しかったですね。あらゆる機械や装置を動かすために必要な電気を供給する“電源”は、例えば、生き物の種類によって心臓の大きさや能力が異なるように、組み込まれる相手によって、いろんなタイプが必要になります。現在、私が開発を行っている電源は、産業機器に組み込まれることを想定した新しいシリーズ。技術革新がめざましい産業機器に必要とされるのは、性能や安全規格はもちろんのこと、従来品よりも小型で省電力、低価格という、いくつもの機能特性を備えた電源装置です。US開発部 US開発二課US開発部 US開発二課(28歳)高見さん(左)、田中さん(右)出身校:魚津市立東部中学校、富山県立魚津高等学校出身校:千葉市立草野中学校、千葉県立千葉東高等学校10電源装置開  発

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