さくらノート富山県版Vol.14
8/26

山をも動かす仕事新たなミッション地図にのこるだけでなく安心をのこす仕事がしたい(48歳)川よこかわ 泰やすのり希横を楽しめる観光スポットとして親しまれていますが、今から約90年前、暴風雨による土石流が集落に甚じ都圏を結ぶ重要な交通路線を分断する大きな災害に見舞われました。その後、土砂災害を防ぐために建設されたのが「大源太川第1号砂さう防堰堤」。長年に亘わたって下流で生活する住民を災害から守り、「登録有形文化財」にも登録されました。しかし、この堰堤も喜きじゅ寿(77歳)を迎え、堤てい、さらにダムの内部に点検通路をこれまで私が携たずさわった現場で最も大きなダムは、入社して初めて配属された黒部川の「宇うな奈づ月きダム」。今でもはっきり覚えていますが、山のふもとを掘くっく削さした時、なんと、山が動いたんです。まさかのアクシデントでしたが、山の上に立っていた観音様が元の位置からズレていたのを見た時、自分が就ついた仕事の壮そうい大ださに度どぎも肝を抜かれました。鹿児島県の谷たに川かわ内うちダムと、私はダムの現場ばかり渡り歩いてきました。ダム専門と言っても、橋を架かける工事もあるし道路も造ります。トンネルの掘削、水を堰せき止める堰えん設けるなど、建設のあらゆる要素がダム工事には詰まっていて、土木に関する幅広い知識が必要なのです。それから、長野県の小おに仁熊くまダム、現在、私がいる現場は新潟県の湯憩いこいの場所として、またレジャー沢にある大だいん源げ太たこ湖。地元の人たちの大だな被害をもたらし、日本海側と首ぼいん6ダム建設現場監督佐藤工業株式会社大源太砂防堰堤作業所 現場代理人ダム工事総括管理技術者 一級土木施工管理技士出身校:南砺市立井波中学校    富山県立井波高等学校

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る