富山県版Vol.15
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人と夢を乗せるミニカーここは、ものづくりの大学院それぞれの部品の役割を知り、簡単な車はさまざまな部品の集合体。まずはユニット部品の組立からはじめます。ユニット部品の組み立てだけでなく、足回り、エンジン回りなど、車体の構造部分の組立ができるようになります。車種にもよりますが、一人で全体の組立ができるようになり、検査、調整の仕方も覚え、お客様への納品も行います。経験を積むことで、将来は自ら開発し、製造した新しいミニカーを世に出すことも可能です。複数の機械をかけもちで操作できるようになるとともに、職場のリーダーとして頼られる技術者になることを期待します。使って切削の基本を学び、先輩について機械加工が未経験でも、まずは汎用機を仕事の流れを覚えます。自分の担当する機械を使い、段取り、加工のプログラミングまで簡単な加工が一人でできるようになります。少しずつ高度な加工が出来るようになり、自分で工夫することで、機械加工がより一層面白くなります。武たけおか岡 学まなぶ高たかお尾 直なおや也さん誤ごの末、完成したのが一人乗りミニ「何とかならないか?」ある日、車椅子の方から三輪スクーターの修理依頼が舞い込んできました。「ただ直すより、車椅子のまま運転できる車があったらいいんじゃないか」。試しう行錯さカー第1号でした。今から36年ほど前のことです。現在では、ミニカーを製造しているのは日本で2社のみ。噂を呼び、年配の方だけでなく主婦の買物や学生の通学用、さらには工事現場の作業用として、日本全国、時にはヨーロッパからも注文がきます。「ミニカーに乗ると、色んな人が声をかけてくれる。それが嬉うしい」と車椅子の方が喜んでくださると、自分たちの造った車が人の繋つながりを生んでくれているようで私も幸せを感じます。れこく僕が卒業したのは、ものづくりの大学校。4年間で旋せんん盤ば、フライス盤、マシニングセンタなど主要な工作機械の加工技術を教わりました。毎日遅くまでアルバイトをしながら通っていたので、睡眠時間は少なかったですが、実習で機械を触っている間は楽しくて、全く眠ねむけ気は感じませんでした。今、この会社で使っているのは、大学校でも触ったことのない、最先端の「5軸じく制せいょ御ぎのマ*シニングセンタ」。これを操あやつり、世界基準の品質を要求される高精度な航空部品を造っています。いきなりハードルが上がり、うまくできるか心配でしたが、先生のような“カリスマ”エンジニアの上司に助けられ、少し自信がつきました。いつか、そんな頼られる技術者に自分もなりたいです。*マシニングセンタ … 自動で工具を交換し、切削加工を行うコンピュータ制御の工作機械。50ccガソリンエンジン ミニカ-、一人乗り電気自動車、工事用小型車両、電動除雪機などの開発・製造・販売を行う、数少ない国産ミニカーメーカー。工作機械、半導体装置等の精密機械部品の製造及び医療・航空機関連部品の試作有限会社タケオカ自動車工芸〒939-8177富山市安養寺504-1Tel. 076-429-2381URL http://www.takeoka-m.co.jp■代 表 者 代表取締役 武岡 栄一■創  立 昭和57年 ■従業員数 8名  株式会社石金精機〒939-8032富山市流杉255Tel. 076-423-8317URL http://www.ishigane-fas.co.jp■代 表 者 代表取締役 清水 克洋■創  業 昭和26年  ■従業員数 68名  出身校:富山市立和合中学校、富山国際大学付属高等学校(53歳)さん出身校:富山市立南部中学校、富山県立富山工業高等学校(23歳)14ミニカー開発製造有限会社タケオカ自動車工芸専務取締役機械加工エンジニア株式会社石金精機APS(Aero Parts Section)未来未来へのへの未来未来へのへの

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