富山県版Vol.15
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4■機械課 橋場大樹さん機械が教えてくれること機械はボタンで動くのではなく使う人の心で動いてくれる(28歳)場はしば 大だいき樹田ながた 優ゆうた太橋永タンを押して同じ作業を繰り返しているイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし残念ながら、この工場ではそんな単調な仕事は一つもありません。私たちが造っている機械の納入先は、世界中にある自動車工場。自動車メーカーによって車のデザインが変わるように、私たちの機械もお客様に合わせ、オーダーメイドで造ります。機械の仕様によって部品の形状や大きさ、穴をあける位置などが変わるため、それを加工する私たちは毎回、設計図を隅すみみ々ずまでチェックし、正確な加工を行うための準備に時間をかけます。特に機械のベースとなるパーツは巨大で複雑な形状をしており、材工場の仕事というと、機械のボ料の厚みも部分によって違います。回転する工具が移動して表面を切せっく削さするのですが、刃物があたる場所によっては材料が振動し、精度にバラつきが生じます。回転数を下げたり、工具を変えるなど工夫しながら、 公*差30㎛(マイクロメートル)という精密な加工精度に近づけます。んば旋せん盤、横よか中ぐり盤、平面研けんま磨機、歯どんなに高性能な工作機械でも、ボタンを押すだけで自動的に加工をしてくれるわけではありません。その前に切削工程をイメージし、自動加工のプログラミングをするのですが、絵に描いた通りにいかないのが機械加工の難しいところ。でも、そのギャップをどうやってうまく解決するのか考えるのが、この仕事の面白さなのかもしれません。これまで、ボール盤、フライス盤、こな産機事業部 機械課 産機事業部 機械課 2級機械加工技能士(34歳)橋場さん(左)、永田さん(右)出身校:南砺市立井波中学校、富山県立砺波工業高等学校出身校:高岡市立戸出中学校、高岡第一高等学校機械加工エンジニア株式会社小矢部精機

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