富山県版Vol.15
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■建築部 嶋内和輝さん歩き始めた現場監督の道努力、失敗、そして感動はすべて心の地図にのこるな里奈中越興業株式会社 (23歳) 6り村にしむら 絵え内しまうち 和かずき輝嶋西もうすぐで完成するこの大学施設は、僕にとって3つ目の現場。空間を部屋ごとに仕しき切り、LラANンケーブルや電気の配線を下に通すために床を底上げして、内ないう装そ工事が終われば建物はほぼ完成。あとは外のアプローチ部分にブロックを敷き詰め、周囲を整備したら終わりです。ふり返れば、セミしぐれが耳をついた猛暑の夏もいつしか通り過ぎ、気がつけば、山の緑も紅あかく色づき始めました。この現場でも新しいことをたくさん学び、協力業者の職人さんたちともまた仲良くなりました。僕は工芸高校の建築科から大学に進学し、建築デザインを専せんう攻こしましたが、“現場管理”について教えてくれる教授には出会ったことはなく、現場の所長である先輩監督が先生です。現場監督の仕事は、安全管理・品質管理・工程管理と多たき岐にわたりますが、その中でも一番重要なのは安全管理。毎朝行う「KY(危険予知)活動」は欠かすことのできない日課です。現場で作業を行う職人さんたちが、んちょく進し捗状況を記録しながら、足あしば場の状土どま間があったり囲い炉ろ裏りがあったり、その日の作業内容に危険が潜ひそんでいないか予測し、それを回かいひ避するための正しい作業手順を確認し合います。監督の僕は現場に出て、工事の態や工具の取り扱いについても目を光らせ、安全を確認します。小さい頃からお寺など古い建物に興味があり、大学でも小松市内(石川県)に残る古民家を研究しました。現在の住宅とはお趣もむきが異なる当時の建建築部 経理課(18歳)嶋内さん(左)、西村さん(右)出身校:高岡市立戸出中学校、富山県立高岡工芸高等学校出身校:南砺市立吉江中学校、富山県立南砺福光高等学校建築現場監督経理事務

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