富山県版Vol.15
9/24

51oV9102ETON.lARUKAS 7■経理課 西村絵里奈さん私、頑張っています!築物を見るのは面白かったですね。建築の施せこう工技術は時代ごとに変へんん遷せしていきます。法律が変われば、材料も工法も変わっていくので、既きぞん存の知識に留とどまらず、常に新しいことを勉強していかなければなりません。一つの建物を造るために、いろんな種類の工事が入るので、その分知識も広く、そしてなるべく深く知ることが必要なのです。でも、同じなのは時間をかけて、みんなで建物を完成させていく喜び。経験はまだ浅いですが、協力してくれる現場の職人さんたちとその感動を何度も共有することで、信頼関係が一層強くなっていくのを実感しています。普段、現場の監督さんたちと顔を合わせることは少ないですが、電話で話したり、本社で会議がある時に「頑張っとるね」って声をかけていただくのがものすごく嬉うれしいんです。最初は全然名前もわからなくて、お客様から電話がかかるたびに社員名簿をめくって探していたんですが、半年経った今では、ほぼ全員の顔と名前が一致します。小学校から中学、高校まで卓球を続けてきた私は、どんな球でも打ち返す自信があります(笑)。しかし電話応対となるとだいぶ勝手が違いました。お客様のご用件や専門用語が理解できず、何度も保留ボタンを押してお待たせしてしまうので、目の前の電話が鳴るたびに緊張が走りました。でも、ちゃんと後から先輩がかみ砕くだいて説明してくれるおかげで知識も少しずつ増え、今では軽やかに受話器を取れるようになりました。私は事務を希望してこの会社に入ったのですが、正直、事務という仕事がどんなことをするのか、わかっていたわけではありません。数学は全く苦手でしたし、簿ぼき記は一度も習ったことはありません。そんな私が、会社の大切なお金や数字を扱う経けいり理課で働いているのは不思議な気がしますが、前向きな気持ちがあれば何でもできると信じています。幸い、家にあったパソコンで小学校の頃からメールをしていたおかげで、キーボードの操作には慣れていましたし、高校では語学研修でオーストラリアにも行きました。この仕事で英語を使う機会はありませんが、会話は相手とのコミュニケーション。にっこり笑顔で相手と向き合えば、多少言葉が通じなくても何とかなるもの。仕事もそこは同じだと思っていましたが、現実はそんなに甘くありませんでした。先輩から勧すすめられた「2級建設業経理士」の資格を取るため、取り寄せた解説書の分厚さに言葉を失いました。しかし、これに合格しなければ、今は優しい先輩の顔も、もしかしたら変わるかもしれません(笑)。空いた時間は未来の自分のために使おうと覚悟を決め、私は“本当に”頑張ろうと思っています。河川、道路、砂防などインフラ整備を中心とした土木工事や公共施設の建築工事に加え、鉄道の保守点検を含む軌道工事にも参加。「地域の夢を叶える」建設のプロ集団を目指しています。中越興業株式会社〒939-1844 南砺市野口800Tel. 0763-62-1221 URL http://www.tyuetsu-kogyo.co.jp■代 表 者 代表取締役社長 山下 博 ■創  業 昭和21年  ■従業員数 85名  人から頼まれると断れないタイプ。でもこの性格が現場の職人さんとの信頼につながっています。高校は、富山県唯一の国際科を卒業。コミュニケーションの取り方は仕事にも通じます。

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る