富山県版 Vol.18
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 だ4■佐武 朋成さん土木は未来への希望未知の世界に可能性を委ゆねれば眠っていた能力が動き始めるほ穂中越興業株式会社(21歳)島はたしま 美み武さたけ 朋ともなり成佐畑「自分が楽しいと思える仕事って何だろう?」原点に返って自分を見つめ直すと、思い浮かんできたのは高校時代にやった土木の実習。校内の傷いたんだ石いしき垣がを修しゅう繕ぜんしたり、コンクリートの強度を調べる実験をしたり、すごく楽しかった記憶がよみ蘇がえってきました。を預かるスーパーマーケット。祖父は健康に対して厳しく、小さい時から甘いジュースやインスタント食品は食べさせてもらえませんでした。卒業して2年間、調理の専門学校に通いました。和・洋・中と、料理はひと通り作れるようになりましたが、今一つ自分に欠けていたのは繊せんい細ささと創作力。それを埋めるのは容ようい易↘僕の実家は地域の人たちの「食」そんな影響もあって、僕は高校をではなく、自信を失っていきました。「本当にやりたいと思う道に進もう!」。僕はそう決心し、この会社に入社しました。初めて立った現場は、城端の*砂さぼ防うえ堰んて堤い。建設中の巨大なコンクリートの建造物は、まだ型かたく枠わで覆おおわれた状態で、何台ものミキサー車で運ばれてくる生*コンを「ホッパー」という大きなバケツに移して、クレーンで吊つって中に流し込みます。バイブレーターで振動させながら隅々まで充じゅう填てんし、継ぎ足し継ぎ足し、大量の生コンを型枠の中に投入していきます。見るもの聞くこと全てわからないことだらけ。工事の進行状況を記録に取り、画像やデータをパソコンでまとめながら、高校の教科書を引っ張り出して読み返す毎日。わかってくると面おろ白くなり、現場に行くの↖もし工事部工事部(24歳)畑島さん(左) 佐武さん(右)出身校:高岡市立高岡西部中学校、富山県立高岡工芸高等学校出身校:小矢部市立大谷中学校、富山県立伏木高等学校木土現場監督

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