富山県版 Vol.19
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91oV1202.lETONARUKAS稼かどう働し、生産ラインにのって車のボてきました。だから、部品一つの大切さを身をもって理解しています。たとえ言葉は通じなくてもエンジニア同士、ものづくりに対する情熱は同じ。少しでも納得いかなければ“NノーO!”を突きつけてくる現地のお客様と向き合い、海外の工場で独り、機械の調整に孤こぐ軍んふ奮んと闘うしたことが何度もあります。無事システムがディとなるパーツが次々と形づくられていく様子を見るお客様の笑顔は忘れられません。便りがないのは今も順調に稼働している証しですが、時々恋しくなって、また会いに行きたくなります。“Fe”に違いありませんが、実際に好奇心に任せて行動するのが好きな私は、テレビなどで見聞きしたお店に食べに行ったり、商品を試してみたり、人気スポットに出かけて色んな初体験をしました。でも、一度経験したらそれで満足して、どっぷりはまることはありませんでしたね。ところが仕事だけは例外。「仕事が趣味」というわけでは決してありませんが、まだ知らないことが山ほどあって、15年経った今でも満足できないのです。自社で加工する機械部品の材料を準備するのが私の仕事ですが、まず金属について一から知る必要がありました。「鉄」は、学校で習った使用する鋼こうい材ざは、他の金属や化合物が合わさった合金。種類もたくさんあることに驚きました。あらゆる分野の“技術の粋すい”を集めて造られる私たちの製品には、高度な技術と加工能力を備えた素材加工メーカーさんの協力が不可欠。開発を手掛けるエンジニアの設計意いと図をくみ取り、条件を満たす材料を調達する責任があります。ものによって、焼き入れなどの熱処理、めっきやコーティングなど化学的な表面処理も施ほどこすため、広くそして深い知識が必要です。最初はとにかく聞いてまわり、自分で調べました。それでも理解できないことが多すぎて、上司に頼りっぱなしだったのですが、知らないことを学べるのが嬉うれしく、任せられる範囲が広がるにつれ、楽しくなっていきました。入社して数年間は機械の組立に携わりました。空気や油を通すパイプの配管一つとっても技術を極めるのは難しく、工夫は尽つきませんでした。現在の部署に異いう動が決まった時は、未知の仕事に対する不安もありましたが、自分を多た能化するためのステップになりました。現在、社内にはいろんな国から人材が集まり、国際色豊か。国境を越え、どこまで進化していくのか想像できませんが、私自身、浅いところで喜んでいたのでは、その先に進めません。同じレベルに留とまっていたくないから、さらに貪どく欲に、やりたいことにどんどん挑戦していきます。どのうかど 5 んよ■生産管理部 大野 松太郎さん底が知れないから楽しい高校時代から電気機器をいじったり、自作するのが好きでした。これまでの経験がすべて仕事につながっています。重要部品は材料を仕入れ、自社で加工。その数は数千種類におよびます。(左が大野さん)国内外自動車メーカー向け大型自動化設備の設計・製作・輸出・据付、レーザー加工設備、搬送システムなどの開発・製造。株式会社小矢部精機〒932-0137 小矢部市渋江2020Tel. 0766-69-8131 URL http://www.oyabe-seiki.co.jp ■代 表 者 代表取締役社長 藤田 淳二 ■設   立 昭和44年  ■従業員数 128名  

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