上うえだ田 崇たかのり寛 さん縦じゅ横うお無うむ尽じんに配管された様々なパイプが小学3年生から野球ひと筋で、ずっと夢見ていた甲子園球場。そのグラウンドで高たう商野球部が入場行進する姿は、今も目に焼き付いています。高校を卒業して5年。僕が働くこの工場は、甲子園球場が14個も入るほど広大で、敷地内には様々な設備が立ち並び、機械や装置をつないでいます。塩水を電気分解すると、塩素と水素と水酸化ナトリウム(カセイソーダ)ができるという化学の実験を、中学の授業でしたことがあると思いますが、その「ソーダ」がこの会社の名前になっていて、工場の一いく角には原料となる工業塩えが雪山のように積まれています。塩と水と空気は人間が生きていくために不可欠なもの。これらを無むだ駄なく使ってあらゆる製品を作り出し、世界の人々の生活を支えていることを知った僕は、野球に勝る情熱をかけられる仕事だと確信しました。かしょっか塩えん素そさ酸んソーダ」に関心が集まり、僕た直じかに感じますが、この工場で造られる最近、感かんせ染んし症ょう予防対策として「次じあ亜ちの仕事が社会で役立っていることを化学品は、農業、工業、医薬、環境衛生などあらゆる分野で利用されている、まさに産業の血液。もし無くなったら、その大切さに初めて気付くのかもしれません。製品を安定して供給し続けるために、工場は24時間フル稼かどう働。パソコンに送られてくる機械や装置のデータを常時監視し、交替で各設備を巡じゅし視んします。五感を研とぎ澄すまし、機械の振動音や匂いに神経を集中。配管に劣れっか化や漏もれがないか目もくし視で確認します。点検は勉強する絶好の機会。設備を細かく観察していると、知らなかったことがいくつも見つかります。それをメモして知識を増やしていけば、自分が活躍できる範囲はソーダのように、限りなく広がっていくと信じています。情熱をかける理由がある絶対欠かしてはいけないもの事徹底」「凡ぼんじてってい化学に情熱を変換すれば栄冠はいつか必ず自分に輝く出身校:高岡市立芳野中学校、富山県立高岡商業高等学校(24歳)「あたり前の事をあたり前にやり続ける。それができなければ試合に勝てない」。高校時代、野球部の監督だった宮袋先生がおっ拶はもちしゃっていた言葉です。返事や挨ろん、雑草を抜いたりゴミを拾うなど基本践した結果、甲子園出場につ的なことを実ながりました。職場での挨拶、教えてもらったことに対する感謝など、社会人になった今でも心に留めています。じっせんんあいさつカセイソーダ、塩素および塩素剤製品、合成樹脂、医薬中間体、農業化学品、その他各種化学工業品の製造。日本曹達株式会社 高岡工場〒933-8507 高岡市向野本町300番地 Tel. 0766-26-0200■代 表 者 執行役員工場長 赤塚 和則■設 立 昭和9年 ■従業員数 347名 [本社] 東京都千代田区大手町二丁目2番1号新大手町ビル3階URL https://www.nippon-soda.co.jp14日本曹ソーダ達株式会社高岡工場 製造部工薬課工薬係化学品製造
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