【合併号】富山県版Vol.25&PROCEED Vol.8
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ろが鉄くねの大お海原を進む商人おうなばらこあつきんがねじゅんつし未知の出会いが刺激になる新たな時代の風景をつくるそれがリアルな鋼はの錬れ金術師なも日本海の海原で海王丸に帆ほを張っていたのは、冒険心旺盛な学生時代。それから月日が流れ、私は今、‘鉄て’を追いかけて荒波を進んでいます。鉄は、ありとあらゆる建造物に使用される材料。北陸新幹線の工事では大量の鋼こい材が必要とされ、建築現場はどこも材料の確保に必死でした。「金かの物」であればどんな材料でも提供する河上金物の名にかけ、建物の骨組みとなる鉄てん筋・鉄骨を始め、屋根材、階段の手すり、足場、そしてコンクリートパネルまで準備し、建築現場をサポートしました。これまで私は、加賀トンネル、黒部の道の駅、消防署、工場など様々な建築物に携わってきましたが、扱う資材は実に膨ぼい大。金額が億単位になる現場もあり、納入するには商品知識だけでなく、工事の流れを把はく握していないといけないので、建築施せう工管理技士の資格も取得しました。うざっきうだ小さい頃から父の転勤で中学校まで5回転校し、様々な地域で暮らしてきた私は、知らない所に行って未知の体験をすることに胸が躍おどりました。中学生の時、国際協力の体験プロジェクトに応募し、フィリピンで開発途上国の現状を自分の目で見てきたのをきっかけに、大学時代はオーストラリアでホームステイをしたり、ロシアでも3週間生活しました。建築工事は、建築士さんや現場監督さん、施工を行う職人さん、鋼材を加工する鉄工所など、いろんな人たちと協力しながら進めていくので、現場ごとに新たな人たちと信頼関係を築くことが重要。知らないことに好奇心を持ち、誰に対しても心を開くことができるのは、小さい頃からの経験が活いきているのかもしれません。現場の施工図は、まだ見ぬ世界をめざす航海図。心に帆を張り、しっかりと舵かじ取りをしていきます。いい意味での「適当さ」転校するたび友達を作りたくて、優等生を演じている自分がいました。大学時代、アルバイトで責任ある仕事を任された時、先輩から「仕事には適当さも必要だよ」と言われ、肩の力を抜いてうまくやり抜くことができました。「適当」というのは、型通りにやるのではなく、広い視野で物事をとらえるという意味。手を抜くこととは違うのです。(38歳)出身校:越前市武生第二中学校(福井県)、富山商船高等専門学校(現・富山高専)各種鋼材、土木・建築建材、重仮設リース、各種工作機械、産業機材、住宅関連金物、家庭用生活用品など多岐にわたって取り扱う明治18年創業の専門商社。河上金物株式会社〒930-0996 富山市新庄本町2-1-120Tel. 076-451-0036 URL http://www.kawakami-kanamono.co.jp ■代 表 者 代表取締役 河上 森 ■設   立 昭和21年  ■従業員数 124名  15河上金物株式会社鉄鋼営業第一部 建築営業グループ チームリーダー 2級建築施工管理技士鉄鋼商社業営M . Kさん

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