喜びを繋ぎ合せるものづくりクルマへの愛が止まらないのは自分の技術がいっぱい隠れているからちげ一いき撃で接せう合させる技術つごせんばんざぞんちゅう機械実習工業高校で習ったことは基礎にすぎず、会社では役に立たないと思っていました。しかし基礎が身についていなければ、応用もできません。私は機械工学部でロボコン(ロボットコンテスト)に取り組み、部品も普盤を使って加工していました。加工プログラムを作る機会が増えてくると、その時の経験を思い出して、いろいろ工夫することができました。御ぎょの工作機械。材料となる銅、真し鍮、応こたえたいから、新しい機械を導入し、アームの加工に使用するのは、マシニングセンタというコンピュータ制せいアルミは電気を通しやすい性質がありますが、鉄よりも軟らかく、温度によって微妙に寸法が変化するので、素材によって工こうぐ具を変えたり、切せっく削さの仕方を工夫しないといけません。自分で加工プログラムを考え、イメージ通りに機械が動き、寸法も外観もすべて完璧に仕上がったときは、つい悦えつに入ってしまいます。私たちが造っているのは、お客様の利益を生み出す装置。新車を買うのと同じ気持ちで、完成するのを楽しみに待ってくださっています。その期待に高度な加工にも挑戦しています。より高い価値を生み出し、お客様に喜んでもらうことが自分たちの利りえき益。私たちは仕事を通して、たくさんの喜びをカタチにしているのです。私のインスタグラムは、自分好みにドレスアップした愛車の写真ばかり。休日は映ばえる場所を求めて遠くまでドライブに出かけます。車はスタイリッシュなボディが命。実はそこに、私の仕事が大きく関係しています。たくさんの溶ようつ接せロボットがまるで生き物のように自じい在に動いて火花を散らし、いろんなパーツを繋つなぎ合せて車のボディを造っています。その溶接ロボットの先端に付いているのが、「溶接ガン」と呼ばれる抵抗溶接機。名前の通り銃を撃つように、重ねた材料の接合部分を一瞬で溶かしてくっつけるスゴイ装置なのです。車一台組み立てるのに必要な溶接は数千か所。全てピンポイントで溶接するには、部位にぴったり合った溶接ガンが必要です。これまで私は、「アーム」という溶接ガンの部品を数えきれないほど加工してきました。自動車工場の生産ラインを覗のくと、Tel. 0766-86-3113■代 表 者 富山工場長 大森 伸朗[本社] 神奈川県川崎市多摩区枡形1-23-1■創 立 昭和10年 ■従業員数 370名URL https://www.dengenshatoa.co.jp自動車、鉄道車両、鉄鋼、建材、家電などの生産現場に欠かせない電気抵抗溶接機および変圧器の製造、販売を行う総合接合機メーカー。(29歳)電元社トーア株式会社 富山工場富山製造部 富山製造一課 機械加工係出身校:高岡市立牧野中学校、富山県立高岡工芸高等学校通旋電元社トーア株式会社 富山工場〒933-0251 射水市有磯2丁目27-2 O. Sさん抵抗溶接機製造
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