富山を〝寿司〟でブランディングしウェルビーイングな故郷をつくるるパンデミックで観光は大打撃。県内需要を促し、観光事業者や宿泊業者さんを支援するため、県民向け観光キャンペーンを実施しました。仕組みをつくっても、県民の皆さんが利用したいと思わなかったら失敗です。自分自身も一県民として実際に体験し、改めて地元の良さを発見しようと、プライベートで県内のいろんな所に出かけ、五感で魅力を味わいました。そのおかげで私の富山愛はさらに広く、深くなって、県内外の友人からお薦めの場所を聞かれると、つい熱くなってしまいます(笑)。これから人口が減っていく中で、関係人口を増やす取り組みは地域を活性化していく上で重要です。その強力な発信ツールとなるのが〝寿司〟。今年、ニューヨーク・タイムズ紙が発表した「2025年に行くべきていますが、訪れる人々に満足していただくのはもちろん、産業に波及させ、県民としての幸福感や誇りにつながる循環をつくっていくため、情報発信、人材育成、環境整備に関す大学時代があまりにも楽しく、卒業後は名古屋で就職しました。会社のワークショップに参加した時、「山と月の絵を描いてください」と言われたのですが、ほとんどの人が富士山を描く中、私だけ立山連峰を描いたことに驚き、無意識のうちに富山県人としてのアイデンティティが育まれていたことに気づきました。立山連峰の豊かな雪解け水の恵みを受け、美味しいお米やお酒、水産物の豊かさは言うまでもなく、世界に誇る観光資源や伝統工芸があり、個性豊かな産業が発展している富山県。いい所を全部主張すると、かえってイメージがぼんやりしてしまうのかもしれない。そこでスタートしたのが、「寿司」をキーワードにしたブランディング戦略。それを推進していく仕事は、毎日が挑戦の連続です。入庁してから統計調査や県道の用地に関する仕事に携わった後、人事交流で岐阜県庁に派遣され、2年間、観光政策について学びました。そして、富山県庁に戻って観光振興室に配属されましたが、新型コロナによ52カ所」に富山が選ばれ、注目を集め 名 古 屋 大 学教育学部 人間発達科学科 卒業出身校:立山町立雄山中学校、富山県立富山高等学校ブランディング政策地方公務員
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