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【天職図鑑】
 ものづくり


天職図鑑を読む

内容

ものをつくることを生業とする人は、“職人”と呼ばれることが多い。

人の手でつくり出すものは、仕上がりを見れば、つくった人の技量がわかる。

たとえ毎日、同じものをつくるにしても、材料の質も違えば、気候条件によって、機械や道具の調子も変わる。

どんなにテクノロジーが進化しても、それを操るのは人。

もの言わぬ相手をどうやってコントロールするか。それがものづくりにたずさわる人の共通したテーマである。

一流といわれる職人は、常に自分の技能に満足しない。

永遠に続く頂点に向かって、どこまでも自分の技能を極めていけるのが、ものづくりの楽しさなのである。

「もの言わぬ、ものに、もの言わせる、ものづくり」。

ものはウソをつかない。人の心意気が、つくるものにのり移るのだ。