体たいん現げするかのように、監督した現「自分のものだと思って仕事をすれば、絶対に良いものができる」。これは、入社して間もない頃に上司から聞いた言葉です。私たちが造っているのは、道路や橋など公共の生活基きばん盤。多くの人たちが協力し合い、短くても半年、大規模なものは1年以上かけて建設します。官がその出来具ぐあい合を公こうい正せに評価するのですが、新人時代に私を指導してくれた上じょし司うは、この言葉を場で最高ランクの表彰をいくつも受けていました。宿題をきちんとこなし、中間テストや期末テストで高得点を取らないといけません。建設工事も同じで、↘公共工事の場合、国や県の検査通知表で立派な成績をとるには、工事の進しんち捗ょくや安全に関する報告書の提出など決められた宿題があり、中間検査や完成時の検査もあります。私は高校と短大で5年間、土木の勉強をしてきましたが、学生時代はあまり成績にこだわってはいませんでした(笑)。しかし、この会社に入り、それが大間違いだったことを思っき鉄てん筋、型かく枠、コンクリートの打だつ設、い知らされました。建設は、足あば場の設置、資材の運うん搬、重機オペレーターなど、いろんな職人さんの技能を結集して成なし遂とげられます。それぞれ最高の仕事をしてもらえるよう、現場を采さい配するのが監督の役割。みんなの腕を信頼しているからこそ評価にこだわるのです。日本全国には、老ろう朽きゅ化うかしたコンクリート構造物がたくさんあり、きょ橋うりう梁ょたわいはんぱえせしこ(41歳)田ひらた正まさはる治平大久おおくぼ保 誠せいま真中越興業株式会社■平田 正治さんのれ公共に資しすれば、己おに還かる時代を超えて遺のしていくのは暮らしを守る安心という架かけ橋(26歳)大久保さん(左) 平田さん(右)出身校:富山市立速星中学校、富山県立富山西高等学校出身校:南砺市立井波中学校、高岡向陵高等学校工事部 係長 1級土木施工管理技士工事部 2級土木施工管理技士木土現場監督
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