車道の法のりめん面(傾斜面)工事。小矢部インターから森本インターにかけ、風雨にさらされ劣れっか化した斜面のコンクリートや排水溝を3年がかりで新しく造り変えます。高速道路は車が高速で行き交い、その脇にはケーブルやパイプラインが通っています。現場が変われば、注意しなければいけないことや、安全管理の方法も変わります。今までの経験が全て活かされるわけではなく、また勉強は一から始まります。まで自分が成長しているか?実力と信頼を身長と同じくらい伸ばしていきたいですね。この現場が終わった時にはどこ浸しんい水すするのを防止するため、地下にゲリラ豪雨などによって道路が大きな桝ますを埋設したのが入社して初めての工事現場。そこで僕の目を奪ったのが、地面を掘くっく削さするパワーショベルでした。高校でミニショベルの資格を取得していた僕は、見事な操作で地中深くまで土をすくい上げるその様子に見とれ、自分も乗ってみたいと思いました。僕が土木の仕事に就つきたいと思った本当の理由は、重じゅうき機(建設機械)に乗れると思ったから(笑)。難しい計算が必要な測量をするより、重機を操作したり、体を使って仕事をするほうが楽しいと思ったからです。中学・高校時代、100キロ超級の柔道選手だった僕は、同じ体重の部員をおんぶして坂道をダッシュするという鬼のような練習に耐たえてきましたから、体力だけは自信がありました。しかし、二つ目の現場となる氷見の灘浦海岸沿いの護ごがん岸工事でこの仕事の楽しさに目覚めたんです。そこでは、防ぼうち潮ょうのために、一つ300㎏と500㎏の自然石を約100mの距離にわたって並べる工事の測量を初めて一人で任せられました。高さや位置を自分が指示し、クレーンを使って潜水士さんが一つずつ並べていくという地道な作業でしたが、すべての石が敷き終わり、水面上に出ている石の上部が、どこまでも真直ぐ平行なラインをつくっているのを確認した時、感動で鳥肌が立ちました。「やりきったぞ!」という思いでした。毎日現場で作業をしていると、近所の人から声をかけられることもあります。「こんなスゴイものをよう造ってくれた」と感謝されると、自分の仕事が地域の人たちに役立っていることを実感します。今では測量計算も苦手ではなくなり、施工写真を整理したり、安全な作業をするための報告書や*出で来形管理の書類をまとめるデスクワークもこなし、監督になるため自分がやるべきことが見えてきました。同世代の監督には絶対負けたくありません。早く資格も取り、高度な測量も覚え、たくさん経験を積んで、いろんな得意技を身につけたいと思います。きがた 61oV9102.lETONARUKAS*出来形管理…規格基準に対する施工した構造物の精度や用いた技術について記録し管理すること。■砂川 悠人さん自分が勝負すべきもの河川、道路、砂防などインフラ整備を中心とした土木工事や公共施設の建築工事に加え、鉄道の保守点検を含む軌道工事にも参加。「地域の夢を叶える」建設のプロ集団を目指しています。中越興業株式会社〒939-1844 南砺市野口800Tel. 0763-62-1221 URL http://www.tyuetsu-kogyo.co.jp/ ■代 表 者 代表取締役社長 山下 博■創 業 昭和21年 ■従業員数 90名昨年2級土木施工管理技士の試験に合格し、現場監督としてのスタートラインに立ちました。次は1級を取り、現場代理人を目指します。自分が測量し完成させたものが街のいろんな所にのこります。グーグルマップで見せて自慢もできます(笑)。
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