中越興業株式会社
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佐さたけ竹 朋ともなり成さん「自分が本当に楽しいと思える仕事って何だろう?」原点に返って自分を見つめ直すと、思い浮かんできたのは高校時代にやった土木の実習。校内の傷いんだ石垣を修し繕したり、コンクリートの強度を調べる実験をしたり、すごく楽しかった記憶が蘇ってきました。僕の実家は地域の人たちの「食」を預かるスーパーマーケット。祖父は健康に対して厳しく、小さい時から甘いジュースやインスタント食品などは食べさせてもらえませんでした。そんな影響もあり、「食」に携たわりたいと思った僕は高校を卒業し、調理の専門学校に通いました。和・洋・中と料理はひと通り作れるようになりましたが、繊せい細さや創作力に自信が無く、料理に対する情熱がさめていきました。「本当にやりたいと思う道に進もう!」。僕はそう決心し、この会社に入社しました。ゅうぜんんさ堰えんい堤て。巨大な建造物を覆おっていた型かた枠わくが外されると、コンクリートの地よみがえずさ初めて立った現場は、城じょう端はなの砂さぼう防肌が表に現れ、僕はその美しさに感動しました。「こんな経験がたくさん待っているんだ!」そう思うと胸がワクワクしてきました。しかし最初は、見ること聞くこと全てわからないことだらけ。工事の進行状況を記録に取り、画像やデータをパソコンでまとめながら、高校の教科書を引っ張り出して読み返す毎日。わかり始めると面おもろ白しくなり、現場に行くのが楽しみになりました。今度は狭せまかった農道を拡かくく幅ふし、人も車も安心して通れるよう整備する工事。最初の測そくり量ょうから自分が関わりました。新しく舗ほそう装されたアスファルトの道が日に日に伸びていく様子は地域の人たちに希望を与えます。まだ僕は監督見習いですが、この道の先には自分の未来もつながっています。ためるダム砂防ダムとも言いますが、水を溜流などに設置され、川上流の渓ではなく、河石流をせき止め、土砂災害を防ぐことを目どせきりゅう土水施設です。急流な河川が多い的とした治富山県は、昔から治水工事が行われ、数多くの砂防堰堤があります。いつ発生するかわからないゲリラ豪雨による被害を食い止め、安心な暮らしを守っているのです。ちすいたおだ本当の自分に向き合う土木は未来への希望砂防堰堤未知の世界に可能性を委ゆねれば眠っていた能力が動き始める(21歳)かせんけいりゅう河川、道路、砂防などインフラ整備を中心とした土木工事や公共施設の建築工事、鉄道の保守点検を含む軌道工事にも参加。「地域の夢を叶える」建設のプロ集団を目指しています。中越興業株式会社〒939-1844 南砺市野口800Tel. 0763-62-1221URL https://www.tyuetsu-kogyo.co.jp ■代 表 者 代表取締役社長 山下 博■創  業  昭和21年 ■従業員数 95名 出身校:高岡市立高岡西部中学校、富山県立高岡工芸高等学校中越興業株式会社工事部土木現場監督

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