北電テクノサービス株式会社
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I ■福井支店 岩倉快斗さん未完の通信エンジニア所にある設備は、発電機や変圧器などの主要機器のほか、その機能を補う機器や装置が数多くあり、それらを計画的に点検整備します。半年、1年ごとに点検するものもあれば、3年、6年、12年と周期が長く、めったに遭遇しない一期一会の機器もあります。その都度、行なった作業の要領を記録し、将来の点検時に役立つよう、自分のためのマニュアルを作っています。自分が身につけた知識と経験を後輩に伝えるのも大切な役目。仕事もプライベートも充実してほしいから、時々、恋愛相談にも乗ってあげたいと思います(笑)。現代の生活にはスマートホンが欠かせませんが、安全な電力供給に不可欠なのが通信技術。発電所や変電所、電力の送配電など社会基盤を支える仕事は場所を選ばず、市街地だけでなく、奥越や嶺南の山間部でも電力設備の建設や修繕、保守管理に大勢の人々が活躍しています。数百か所ある北陸の発電所や変電所を専用回線で結び、さらに働く人たちを専用の携帯電話や無線機でつなぐネットワークは、日々の業務や緊急時に即、連絡が取り合えるよう、基地局を介して広範囲に張りめぐらされています。それを保守管理していく仕事に就いたのは、入社して2年目のことでした。僕は高校時代、電気チャレンジ部に入り、3年間、ロボコン(ロボット競技大会)に情熱を注ぎました。福井県代表として全国大会に連続出場できたのは嬉しい思い出です。ロボコンに必要なのは発想力と、機械と電気、両方の知識。そして、チームワークとトラブルへの対応力が試されます。僕の仕事もこれと同じで、何らかの原因で通信が途切れた場合、現場が混乱しないよう、どんなケースにも対応できる能力を持つことが求められます。事故や故障で通常回線が使えなくなった時、別の回線ルートに接続して素早く復旧させる先輩のスキルに感動し、早く追いつきたいと思いました。無人運転している水力発電所を監視し、万一の時に遠隔操作で停止させることができるのも通信技術のなせるわざ。水力センターにある通信機械室には、広範囲に点在する水力発電所や通信基地局の情報がリアルタイムで表示され、異常を検知すると警報が出て、担当者が即座に対応します。高校で電気工事士や特殊無線技士の資格を取り、専門知識を学んだ僕は、進学するよりも、早く実社会で自分の能力を試してみたいと思いました。エンジニアとしてはまだ初心者ですが、机上ではなく、本物の機器に触れながら、最前線で活躍する先輩から“生きた授業”を受けられることに感謝し、しっかりと学んでいきたいと思います。3202UKUFETONARUKAS■代 表 者 代表取締役社長  高松 正 ■創  業 1982(昭和57)年 ■従業員数 804名発電(水力・太陽光・風力)・受変電・送電・通信等の設備の工事・保守管理・点検、配電設備の設計、小水力発電設備コンサルティング、電力システム保守・ソフト開発など。北陸電力グループ。北電テクノサービス株式会社[ 本社 ] 〒930-0858 富山県富山市牛島町13番15号百川ビル6階 Tel.076-442-4818URL https://hts.co.jp[ 福井支店 ] 吉田郡永平寺町松岡室22-2-9 Tel.0776-61-3461[ 大野支店 ] 大野市中挾2-711  Tel.0779-65-7374(2023年4月1日現在)全ての機器には役割があり、点検や整備にも意味があります。それを突き詰めることに面白さを感じます。通信設備を保守管理する仕事には、機械、電気のほか、ITやプログラミングの勉強も必要。

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