北電テクノサービス株式会社
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■七尾支店 源田 和洸さん自然を味方につける4202HSETONAWAKARUKAS II *ジュニアマイスター…工業系の高校において、資格取得やコンクールなどで優れた成績を納めた高校生を顕彰する制度。備の保安・監督を行える国家資格。*電験三種…電気主任技術者試験。発変電所や工場などの電気設気がします。ら、ものづくりコンテストの電子回路部門に取り組んだり、いろんな検定試験に挑戦しました。「ジ*ュニアマイスター・プラチナ」表彰を目指し、取得した資格は10種目を超えましたが、資格は本来、社会に貢献するためのもの。会社に入ってからは自分の選んだ道でエキスパートになるため、仕事の合間に勉強し、昨年「電*験三種」に合格しました。任せてもらえる仕事が増え、ステップアップしていくのは楽しみですが、出張で子供の顔を見れない時があると思うとちょっと寂しいです。高校時代は卓球部に所属しなが能登半島の真ん中、日本海に面した志賀町福浦港の東の丘陵に、巨大な白い風車が9基立っています。タワーの高さは70m。その最上部には、長さ45mのブレード(羽根)が3枚ついたプロペラが風を受けて回転し、電気をつくり出しています。風車は、潮風や陽射しにさらされ、時には落雷にも遭います。私たちは年間を通して風車を隈なく点検し、補修を行なっています。クレーンのような高所作業車に乗り、ブレードの中心近く(地上約50m)まで上がると、水平線のはるか遠くまで広がるオーシャンブルーが眼下に広がり、カモメになった気分になります。しかし、のんびりと景色を楽しんでいる時間はなく、すぐに作業開始。静止したブレードの表と裏を目視して、隅々まで点検します。小さなキズや焦げたような落雷の跡、塗装がはげ落ちた部分などを細かくチェックするのですが、ブレードは9基合わせて27枚あり、天候が悪いと安全が確保できないため作業ができません。すべて点検し終えるまで、作業は何日も続きます。大きな揺れが能登半島全域を襲った1月1日。私が福浦風力発電所に入ったのはその翌日でした。車が通行できる道を探して、七尾支店までは何とかたどり着けましたが、風車のある福浦までは道路の地割れがひどく、途中歩いて向かいました。風車は地震を感知する装置が働いて停止していましたが、監視システムのモニターを確認すると異常はほぼ見られず、また再び発電できることを確認して胸をなでおろしました。再生可能エネルギーを利用した発電は自然との闘いです。入社した時は、白山麓の手取川水系に点在する水力発電所を担当しましたが、導水路や水槽などを巡視するために何度も山にも登りました。水力発電は歴史も古く、場所によって水車のタイプも様々なので、学ぶことや新しい発見が多く、面白かったです。仕事が終われば、近くのスキー場でナイターを楽しんだり、温泉につかって身も心もフル充電。仕事では自然と闘いつつも、自然の恩恵も十分、肌で感じています。北電テクノサービス株式会社[ 本社 ] 〒930-0858 富山県富山市牛島町13番15号百川ビル6階 Tel.076-442-4818URL https://hts.co.jp[ 金沢支店 ] 金沢市新神田4-15-1  Tel.076-291-4875[ 七尾支店] 七尾市本府中町ル28-1  Tel.0767-53-4339[ 手取支店 ] 白山市河内町口直海ロ16 Tel.076-273-0277■代 表 者 代表取締役社長  石丸 哲也 ■創  業 1982(昭和57)年  ■従業員数 806名変圧器の据え付けやオーバーホールは、何日もかかる大掛かりな工事。その責任者として北陸3県の変電所をまわるのは楽しみです。プロペラ部分の後方にあるナセルに発電機があり、タワーの中にある昇降機で上ることができます。発電(水力・太陽光・風力)・受変電・送電・通信等の設備の工事・保守管理・点検、配電設備の設計、小水力発電設備コンサルティング、電力システム保守・ソフト開発など。北陸電力グループ。(2024年4月1日現在)

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