北電テクノサービス株式会社
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I 4202UKUFETONARUKAS■大野支店 印牧 孝晃さん身体で感じる見えない恩恵れぞれ重要な役割を持った設備を計画的に点検し、常に正常に作動するよう整備を行なっています。 点検も整備もルールがあり、作業手順や使用する試験器が設備によって異なるため、全部一度に理解することはできませんが、パソコンも楽器も未経験から始めて自分のものにしてきた自信があります。先日、一人で遮断器の点検に挑戦しました。正確に図面を読み取り、配線や試験の仕方も完璧に行なって、「もう一人前だ」と上司から合格をもらうことができました。小さな成功の積み重ねが、新たなチャレンジへの原動力。次のステップが楽しみです。高校で電気を学びましたが、電気は目に見えず、触ることもできないので、教科書に書いてある内容がなかなか理解できず、スッキリしませんでした。それでも自分たちが作った赤外線タイマーが学校の体育祭で使われ、100メートル走で正確なタイムを表示した時は、誇らしい気持ちになりました。もともと心配性なので、見えないものを扱うことに、とても不安がありました。変圧器などの原理を習ってもイメージが湧かなくて、丸覚えするしかありませんでした。しかし入社して2年間、水力発電所をいくつも回り、体を使って経験してきたことが本当の学びになり、少しずつ自信が持てるようになりました。水力発電所の多くは山深い水源近くにあり、無人で稼働していますが、て、異常を検知すると、発電機や機器を保護して事故を防ぐように設計されています。例えば、発電機が高温になり、異常値を示した時にそれを表示させたり、発電機の動力を生み出す水車や各装置、水を取り込む取水口や水槽の状態も常に見張られていて、リモートコントロールできるようになっています。いつ非常事態が発生したとしてもシステムが確実に働くよう、定期的に試験を行い、機器を良好な状態に保つのが僕の役割。回路図を見て電気信号を送り、作動するまでの時間や表示される値が正常か確認します。時には試験器を担いで山を登ったり、長い導水路や水圧管を巡視したり、水車に入り込んだ木の枝を取り除いたり体力も使いますが、多くの人のためにかく汗は気持ちがいいものです。支店のある大野市は水の町として知られ、高校時代、卓球部の練習の後にいつも飲んでいた水は最高でした。その水で電気がつくられ、地域に住む人たちの生活を潤しています。僕たちの仕事は電気と一緒で人目につきませんが、健康的で豊かな日常が維持されているのは、先人の知恵と努力によるもの。20歳になった僕は、それを受け継いで社会に貢献していきたいと思います。疑問を持つことが興味を持つ第一歩。電気の道筋を理解し、電子機器の役割を知れば、作業もはかどり楽しくなります。装置を分解して調べたり、部品の清掃をすると機械的な構造がわかり、一層理解が深まります。■代 表 者 代表取締役社長  石丸 哲也 ■創  業 1982(昭和57)年 ■従業員数 806名発電(水力・太陽光・風力)・受変電・送電・通信等の設備の工事・保守管理・点検、配電設備の設計、小水力発電設備コンサルティング、電力システム保守・ソフト開発など。北陸電力グループ。北電テクノサービス株式会社[ 本社 ] 〒930-0858 富山県富山市牛島町13番15号百川ビル6階 Tel.076-442-4818URL https://hts.co.jp[ 福井支店 ] 吉田郡永平寺町松岡室22-2-9 Tel.0776-61-3461[ 大野支店 ] 大野市中挾2-711  Tel.0779-65-737424時間監視するシステムが働いてい(2024年4月1日現在)

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