*オーバーホール … 機械、装置を分解して点検、洗浄、修理を行い 再組立てすることを何十個も外し、中の構造を見る時はワクワクします。また、今回、初めて携たずさわった水力発電所の変圧器を新しく交換する工事では、重量のある本体を「コロ引き」という昔ながらの方法で移動させたり、ラジエーター(放ほうつ熱ね装置)や配管を現場で組み立てるなど、1か月におよぶダイナミックな作業に立ち会い、変圧器について、知識が大幅に増えました。地域の日常を守るこの仕事は、人知れず行われる非日常の世界。それが僕の好こう奇きし心んを刺激してくれます。入社して5年目。これまでチャージしてきた経験と知識をフルに使い、自分の任務を果たしていきます。制せいょ御ぎする制御盤や発電した電気を安入社して、あっという間に1年が経ちました。最高に楽しくて、僕が今まで生きてきた中で一番充実した1年だった気がします。コロナ禍かの行動制限で、高校時代は遊びに出かけることもほとんどなかったので、毎日が仕事というより冒険でした。地元で生まれ育ったのに、九くず頭りゅ竜う川にこんなにたくさんの水力発電所があることも知らなかったし、上流の山深い場所にポツンとある発電所に行くと、よくもこんな山奥に造ったものだと感心したり、明治時代から稼かどう働している発電所もあって驚かされます。工業高校の教科書で、水力、風力、太陽光など自然エネルギーを利用した発電方法について学びましたが、実際にその技術に触れ、設備を維持管理する大変さを目まの当たりにすると、勉強することが山ほどあって腰が引けそうになりました。各発電所には、発電機の運転を全に送電する設備があり、僕はこの1年、それを定期点検する仕事を教河かせん川の水路を利用し、形式も様々。わってきました。点検結果を試験シートに記入するには、電気回路が記された「シーケンス図」が読めないといけません。図面を読むことに慣れていなかった僕は、先輩にその機会を増やしてもらい勉強しました。水力発電は、水の落差を利用して発電機の水車を回します。ダムや場所によって発電機の種類や大きさ、発電能力も異なります。一度、発電機の水車をオ*ーバーホールする場面に立ち会ったことがありますが、本体から巨大な水車のシャフトを引き抜くプロセスはまさに神ワザ。キズを一切つけられない繊せい細な作業に感動しました。この仕事には電気の知識だけでなく、機械を分解したり組み立てたりする技能と体力も必要。時には百m近くある水圧鉄管を点検するのに、資材を担かついで階段を上ることもあります。高校時代、バレーボール部だった僕は、大野城の石段を駆け上ってトレーニングしていたので大したことありませんが、北陸3県で頑張っている同期入社の仲間に研修で再会した時、胸を張れるよう知力も体力んさも鍛きえていきたいと思います。 た2202ETONARUKAS■大野支店 福田 碧生さん胸おどる未体験ゾーン■代 表 者 代表取締役社長 高松 正 ■創 業 昭和57年 ■従業員数 422名 水力発電設備、受変電設備の計画・設計・施工および保守・設備管理、小水力発電設備のコンサルティング、太陽光・風力発電設備の保守・管理など。福井県には福井支店、大野支店があります。北陸電力グループ。北電テクノサービス株式会社[ 本社 ] 富山県富山市牛島町13番15号百川ビル6階 Tel.076-442-4818 URL https://hts.co.jp[ 福井支店 ] 福井県吉田郡永平寺町松岡室22-2-9 Tel. 0776-61-3461[ 大野支店 ] 福井県大野市中挾2-711 Tel. 0779-65-7374多能な技術者になるには、いろんな現場に行って仕事を広く知ることが必要。リーダーとして重要な仕事を任せられる準備は整っています。必要な知識は、機械や建設の分野にまで広がっています。会社で研修や特別教育をしてくれるので、仕事の幅が広がり自分の成長が実感できます。
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