北電テクノサービス株式会社/石川
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II    *DX…デジタルトランスフォーメーションの略。デジタル技術を活用して業務改善していくこと。んできました。発電所の建物は古いですが、時代の変遷と共に新しい技術が導入され、現在は全て遠隔で監視制御されています。僕が生まれた頃からデジタル化が始まり、様々な機能が一つにまとまったスマホのように、これまで分散していた複数の制御装置を一つに集約した「一体型制御装置」が開発されました。この次世代型の制御装置は、従来のシステムと大きく異なり、運用するにはかなり専門的な知識を必要とします。初めてその中を開いた時は手も足も出せず、目の前に大きな壁があるような感覚でした。回路を把握し、点検の仕方や据付方法など全てを習得するには、恐らく数年では足りないかも知れません。でも、これを任せてもらえる技術者が限られているからこそ、挑戦する価値があり、自分がスペシャリストになる大きなチャンスだと信じています。D*X推進担当も任され、その勉強も少しずつ始めています。新しい時代との勝負に勝つため、知識も新しいものに切り替え、自分自身をリニューアルしていきたいです。ラスには同じ考えの友達が多く、みんなで競争しあって、いろんな資格に挑戦し、卒業する時に「ジュニアマイスター特別表彰」をいただきました。たのは、知識だけでなく知見が重要だということ。初めて経験する仕事や、国内有数の電機メーカーの技術者と仕事をする機会は、自分が成長するための絶好のチャンス。知れば知るほど好奇心が広がり、どんどんボルテージが上がります。だから休日は子供と思いきり遊んで、仕事から心を切り離すんです。電力供給の仕事に携わって気づい5202HSETONAWAKARUKAS次世代のスペシャリスト■手取支店僕が乗っているバイクは中古で買ったものですが、いろんなパーツを新しく取り替えたので、かなりスタイリッシュになりました。電気科出身なので、配線も全部自分でできます。オートバイに搭載されている発電機は、タイヤの回転エネルギーを電気に変換してバッテリーをチャージします。水力発電もこれと同じ仕組みで、河川を流れる水の落差を利用して水車を回転させ、発電機が駆動して電気がつくられます。霊峰白山から日本海に注ぐ手取川水系には水力発電所が約30か所あり、無人で運転しています。その中は時空を超えたような異空間。50年以上前から運転している発電所が大半で、中には明治、大正時代に造られた発電所もあり、電力供給の歴史を感じます。僕は入社してから約3年間、その一つひとつをまわり、水車、発電機、継電盤をはじめ、外に設置されている水力発電の様々な設備の点検や整備を行ない、体を使って自分の目で見て、多くのことを学中村悠誠さん(2025年4月1日現在)Z世代ですが、自分の手を使ってつくることが好きです。機械の不具合を自分でオーバーホールして直した時は、達成感でいっぱいになります。仕事では機械を触り、趣味では車をいじっています。手を動かすことで得られる技術や経験が、仕事と趣味それぞれにいい影響を与えあっています。[ 本社 ] 〒930-0858 富山県富山市牛島町13番15号百川ビル6階 Tel.076-442-4818URL https://hts.co.jp[ 金沢支店 ] 金沢市新神田4-15-1  Tel.076-291-4875[ 手取支店 ] 白山市河内町口直海ロ16 Tel.076-273-0277[ 七尾支店] 七尾市本府中町ル28-1  Tel.0767-53-4339■代 表 者 代表取締役社長  石丸 哲也 ■創  業 1982(昭和57)年  ■従業員数 423名発電(水力・太陽光・風力)・受変電・送電・通信等の設備の工事・保守管理・点検、配電設備の設計、小水力発電設備コンサルティング、電力システム保守・ソフト開発など。北陸電力グループ。北電テクノサービス株式会社

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