6202ETONARUKASゼロから生み出す電力■佐双敬典さん入社してから神通川や常願寺川流域の水力発電所をまわり、発電機、水車、制御装置などの点検作業に長く携わってきましたが、2年前、調査に訪れたパプアニューギニアの山中にある水力発電所は、これまで見たことのないありさまでした。2週間、現地に滞在したのですが、電力供給が不安定なため、よく停電が発生しました。発電所は想像していたより老朽化が激しく、配電盤の中はクモの巣だらけ。水車や発電機は油漏れもひどく、改修が簡単ではないことを物語っていました。日本の場合、水力発電所は遠隔管理され、計画的に点検、修繕を行っています。また、機械を動かす油を少なくするなど自然環境を守る努力もしています。それがあたり前だと思っていたので、世界を見ると技術や考え方にかなりギャップを感じました。ベトナムにも行きましたが、都市化が進む開発途上の国では電力需要が増大しており、水力発電など再生可能エネルギーへの転換が進められています。それらの国には水力発電に適した未開発の場所がまだ多く残っていて、日本が貢献することで未来は大きく変わっていきそうな気がしました。小さい頃、おもちゃを買ってもらうと、どんな仕組みで動くのか知りたくなり、勝手に分解してよく怒られたことを思い出します。私は電気科出身ですが、機械にも触れられる仕事だったので、楽しく続けることができました。コンサルティング担当になって6年目になりますが、自分に任されているのは、発電所をゼロから造り上げるような仕事。現地を見に行くことから始まり、地形に合った方式を検討し、水車の種類や発電機の大きさ、機械や設備の配置、ケーブル(電線)の引き方などをすべて考え、設計図を描きます。これからの時代、図面を作るだけならAIにもできるかもしれませんが、ライフラインに直結するインフラ構築は、一つ誤ると大事故に繋がりかねません。全く同じ発電所はなく、現場経験を十分積んできた人間にしか判断できないことがたくさんあります。きっとそれが、私たちが求められる大きな理由なのだと強く感じています。感になり、難解なことを追いかけるのがクセになりました。識を広く役立てるのがコンサルティング担当の仕事。一般企業などによる中小水力発電所の建設も全国で行われており、発電設備の設計を依頼されたり、県外の公的機関や海外支援に関する仕事も増えました。以前と比べて活動範囲は地球規模で広がり、韓国やベトナムにも行きました。パスポートに押されたスタンプは、自分が必要とされている証明。その数が増えていくのも最近、クセになりつつあります。自分がこれまでに培った知識や見(2026年4月1日現在)[ 本社 ] 富山市牛島町13番15号百川ビル6階 Tel.076-442-4818URL https://hts.co.jp[水力技術センター]富山市笹津244-2 [富山南支店]富山市笹津244[制御システムセンター]富山市桜通り3-1 [富山北支店]富山市長江本町4-29[魚津支店 ] 魚津市江口1279 [高岡支店]高岡市京田497■代 表 者 代表取締役社長 石丸 哲也 ■創 業 1982(昭和57)年 ■従業員数 433名発電(水力・太陽光・風力)・受変電・通信等の設備の工事保守管理・点検、小水力発電設備コンサルティング、電力システム保守・ソフト開発など。北陸電力グループ。自然を相手とする再生可能エネルギーの開発は、あらゆるリスクを把握していることが技術者に求められます。海外を含め、県外のいろんな所に出かけるので、視野が広がります。しかし、ゆっくりと観光する余裕はほとんどありません。北電テクノサービス株式会社
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