■高岡支店 勝野希海さん使命感が気持ちをつなぐ3202ETONAMAYOTARUKASやマイコンカーラリーの大会に挑戦。その際も裏方に徹し、製作側で仲間を支えました。に、人知れず続けられている仕事がたくさんあります。その使命を確実に果たしていくためには、体力だけではなく、考える力も鍛えないといけません。事故が発生した場合に作動する制御盤の点検は、電流のベクトル(向き)を理解し、電圧・電流の値を計算する必要があり、時々頭の中がショートしそうになりますが、全て正常に動作することを判定できた時は、まさに水を得たような気分です。便利で豊かな生活を支えるため小学校からずっとバスケをしてきた僕は、じっと机で勉強するのが大の苦手でした。そんな自分に兄が言ったのは、「電気科は楽しいぞ!」。その言葉をうのみにして、僕も電気科に進みました。実習で小さな変圧器を製作したり、自分の手を使ってものづくりをするのはすごく楽しかったのですが、電気に関する計算が難しかったことと、バスケ部の練習がかなりキツかったのは予想外でした(笑)。「仕事も、体を使って楽しくやりたい」。そう思って先生に相談し、教えていただいたのがこの会社でした。それからあっという間に2年。僕は今、呉西地区を担当エリアに、今日は福光、明日は射水と各地域の変電所をとび回っています。発電所でつくられた電気を受け取り、バスケットボールのようにドリブルやパスで各家庭、工場、施設のコンセントまで電気を送り届ける中継役が変電所。周囲をフェンスで囲まれた敷地内には、巨大な変圧器のほか、遮断器、断路器、避雷器などが数多く設置され、落雷や事故などによって停電が起きないよう、建物内には皆さんが暮らす地域の電気の状態を24時間見守り、保護するリレー盤(継電器)があります。万一、どこかでショートや漏電した場合、これらのシステムが働いて被害を未然に防ぎますが、いざという時、確実に動作するためには常に点検しておくことが必要です。試験装置を使って事故を想定した模擬試験を行うのですが、変電所によってシステムの仕様やメーカーも異なるので、電流・電圧を計算してから試験装置の出力を設定しないといけません。計算はあまり得意ではありませんが、先輩が何度でも教えてくれるので安心です。でもやっぱり自分は、青空の下で体を動かす仕事が好き。機器をくまなく点検し、整備や清掃をしたり、工具を使って部品を交換していると、時間を忘れて夢中になります。同期入社の仲間も同じ空の下で頑張っていると思うと、電線を通して気持ちがつながっている気がして元気が湧いてくるんです。 *KVバイク…乾電池を動力として、モーターで走行する改造 自転車。■代 表 者 代表取締役社長 高松 正 ■創 業 1982(昭和57)年 ■従業員数 804名発電(水力・太陽光・風力)・受変電・送電・通信等の設備の工事・保守管理・点検、配電設備の設計、小水力発電設備コンサルティング、電力システム保守・ソフト開発など。北陸電力グループ。北電テクノサービス株式会社[ 本社 ] 富山市牛島町13番15号百川ビル6階 Tel.076-442-4818URL https://hts.co.jp[富山北支店] 富山市長江本町4-29 Tel.076-424-4334[富山南支店] 富山市笹津244 Tel.076-468-1280[魚津支店 ] 魚津市江口1279 Tel.0765-24-9471[高岡支店 ] 高岡市京田497 Tel.0766-25-3829発電所の中で最も多いのが水力発電所。発電量は小さくても、これからの時代に欠かせない再生可能エネルギーの優等生なのです。高校時代に第一種電気工事士の試験に合格しました。免状の交付に3年間の実務経験が必要なので、しっかりと技術を身につけます。(2023年4月1日現在)
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