石川県職業能力開発協会それは未来を創造する限りないエネルギ―なのである。人類の歴史は、ものづくりの歴史だ。裸で生まれた人間は、まず身に纏う衣をつくり、食料を得るための道具や武器をつくり、家族が暮らす住まいをつくった。自らつくり出したもので、暮らしがよくなる。“ものづくりの喜び” を人間はその時、初めて知ったであろう。人が増えると必要なものも増え、ものづくりは、それぞれの分野に特化されていく。「自分のためのものづくり」から、「人のためのものづくり」に変わり、人間は、ものづくりの新たな喜びを知ることになる。それは、「自分の仕事で人に喜ばれる」という喜びだ。その喜びをたくさん手に入れるために、技能はさらに磨かれ、新しい技術が生まれてきた。ものづくりが進化したことで、人類は進化してきたのだ。一方、“技術” が進化したことで、“技能” が衰退を始めたことも事実である。しかし、どんなに “技術” が進化しても、それを使いこなす “技能” がなければ、ものはつくれない。「最新の技術を使いこなす喜び」。これは人間がたどりついた、ものづくりの第3の “喜び” である。技能を伝えることは、“ものをつくる喜び” を伝えること。
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