(43歳)こがむせ夢を運ぶ列車に憧あれる歴史を紡ついでいくもの世紀を超える軌きき跡をたどり胸高鳴るルートを仲間と描く上かわかみ 森もり河じえません。富山駅ができるもっと前に創業した河上金物店は、“何でも取り扱う金物屋”として、137年もの長い歴史を紡いできました。扱う範囲は、「金物屋」のイメージを超えて大きく広がり紹介しきれませんが、「鉄」を材料とした身の回りのもの全てに関係していると言っても過かごん言ではありません。郷土のイ*ンフラ整備から、ビル建築、格かっう好この遊び場でした。それが、みる鉄道ファンの多くが憧れる小田急電鉄の特急列車「ロマンスカー」。その真赤な車両が小さい頃から大好きで、鉄道模もけい型を組み立てたり、時刻表を手に空想の旅をしたり、ひとり自分の世界に没ぼっう頭としました。私が生まれた家の近くには、できて間もない駅があり、当時、草木もなかった駅前の広場は子供にとってみる整備され、マンションや商業施設が建って人口が何倍にも増え、やがてロマンスカーも停車する有名な駅になりました。鉄道が多くの人を運び、街がどんどん活かっき気づいていくミラクルな現象を目まの当たりにした私は、鉄道にまつわる話や歴史を調べてますます興味を持ち、小学6年生の時に鉄道一人旅を決行。そして大人になり、鉄道マンとして社会に踏み出しました。東京から富山まで約400㎞。北陸新幹線がつながり、富山駅周辺もかなり変へんう貌ぼを遂とげました。富山駅が開業したのは123年前の明治時代。現在に至るまでに、名もなき多くの人たちの汗と涙があったことを思うと、元鉄道マンとして感動を禁うわ港こん湾、橋梁、道路、治ちさん山工事などきょうりょう*インフラ…生活に欠かせない社会基盤。インフラストラクチャー。出身校:川崎市立金程中学校(神奈川県)神奈川県立生田高等学校河上金物株式会社代表取締役社長
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