共和電機工業株式会社
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しょ師しう匠から教わったこと五感を使って考える仕事がラクだと思えるのは自分に伸びシロがあるということ世せと戸 和かずひろ洋さん小中高と、ずっとバドミントンの練習に明け暮れていた私は、社会人になったらラクをしたいと思っていました。高校を卒業した10年前は、リーマンショックでどの会社も週休三、四日という状況。「会社って、ラクな所だ」って、勘かが違いしましたね(笑)。高校も、ほぼバドミントンをやるために行っていたようなものでしたから、旋せん盤やフライス盤などは機械科の実習で触った程度。真剣にやろうと思ったのは、この会社に入って“師匠”と出会ってからでした。おじいちゃんほど年が違うその“師匠”は、普通旋盤の基礎をしっかりと教えてくれ、あとは自分で考えた通りにやってみて、間違えば正してくれるスタイル。旋盤で加工するものは形状も様々、加工手順も全て異なります。一人で機械に立ち向かうこの仕事には、「自分で考える」という心構えが大事だということを教わりました。んちんば抵てい抗こうや切り屑くずの出方など、五感を頼り航空機のパーツを造る工作機械の自動化システムはスケールが大きいだけに、組み立てに必要な部品はいくつもあります。高速で回転する円えん筒とう形けいの材料を削り、部品の形状に仕上げるのが旋盤加工。ハンドルを回して刃物が材料にあたる瞬間、手から伝わる感覚や切せっく削さ音の響き、切り込んで行く時のに機械との微妙なかけ引きを味わえるのが普通旋盤の魅力。コンピュータ制御のCNC旋盤も2台使っていますが、普通旋盤で学んだことがやはり役立っています。中フル稼かどう働状態。しかし、自分に限って言えば、まだまだラクをしていると思います。この先どれだけ自分に負ふか荷をかけていけるか試してみたい。部品加工で身についた“考える習慣”は、きっとどんな仕事にも通じるはずだと信じています。将来の選択肢を広げるためにたとえ勉強ができなくても特別な資格がなくても、社会人にはなれるし仕事にも就けますが、選択肢は狭くなってしまいます。部活の試合でも勝ちたいと思ったら相手を研究し、勝つ方法を考え練習するように、会社のことや社会の仕組みについて知っておけば、自分の意志で自分の将来を選択でき、そのための勉強や準備もできます。電気・電子機器、産業機械用制御盤、自動化システムなどの設計・製造・メンテナンス。平成27年度「新・ダイバーシティ経営企業100選」を受賞しています。共和電機工業株式会社〒921-8025 金沢市増泉4丁目8番16号Tel. 076-242-1181 URL http://www.kyowad.co.jp/ ■代 表 者 代表取締役 竹鼻 達夫 ■創  業 昭和21年  ■従業員数 250名  (27歳)出身校:白山市立美川中学校、金沢市立工業高等学校10年前とは打って変わり、工場は年つメカトロニクス部品加工共和電機工業株式会社メカトロ製造部 加工課2級機械加工技能士(普通旋盤)11

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